ガス給湯器の選び方とタイプ別費用・相場

給湯器は号数や型、機能などによって大きく金額が変わってくるので、費用相場を確認するためにはまず給湯器の種類を選ぶ必要があります。
種類が多すぎてどれを選べば良いか分からないという方はこちらのページから給湯器診断をしてみましょう。
簡単に最適な給湯器を選べるよう、質問に回答していけば自動であなたにマッチした交換費用の安い給湯器の種類をご案内いたします。
最適な給湯器の選び方
新しい給湯器を選ぶ際は、以下のポイントを一つずつクリアしていきましょう。
- 給湯器の設置タイプの確認
- 給湯器の号数の確認
- 追い焚き可否の確認
- オート・フルオートタイプの確認
- 給湯器メーカーの確認
- 従来型かエコジョーズかの確認
給湯器には多くの製品があり、これらの条件をしっかりと決めることで、希望する給湯器をスムーズに見つけることができます。
意外と決めるべき項目は多いので、給湯器が寿命を迎える前に決めておくと安心ですよ!
給湯器の寿命や交換のタイミングについては以下の記事を参考にしてみてください。

給湯器の設置タイプの確認
給湯器には設置する場所によってタイプが違いますので、まずは自宅の給湯器がどこに設置されているかを確認しましょう。
戸建て | ・壁掛けタイプ ・屋外据置タイプ ・浴槽隣接タイプ |
---|---|
マンション | ・壁掛けタイプ ・PS標準設置タイプ ・PS扉内設置タイプ |
そもそも戸建住宅とアパートやマンションなどの集合住宅では設置場所が違い、特にマンションの場合はベランダの壁にかけるタイプもあります。
しかし、新しい給湯器の設置タイプは基本的には現在使っているものと同じ設置タイプを選びます。
そのため、今お使いのガス給湯器が上記のどの設置タイプなのかを確認しておきましょう。
給湯器の号数を確認
号数とは給湯器の出湯能力を表すもので、新しい給湯器を選ぶ際はどのくらいの出湯能力が必要なのかを確認しましょう。
号数は水温+25℃のお湯を1分間に何リットル出せるか、という数値となっており、一般的な家庭では16号、20号、24号の給湯器がほとんどです。
この号数ですが、家族構成や生活スタイルによって決めるのが良いでしょう。

引用元:マイナビニュース
ちなみに、給湯器の号数についてはこちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

追い焚き可否の確認
ガス給湯器は大きく分けると「追い焚きができるもの」と「追い焚きができないもの」の2種類があるため、まずは追い焚き機能ありの物か、なしの物かを決めましょう。
もしも追い焚き機能が無いものにする場合、「給湯専用」か「高温水供給式」の2種類があるので、どちらかを選びます。
「給湯専用」はその名の通り、水栓を手動で開きお湯を出すタイプで、「高温水供給式」は追い焚き機能はありませんが、自動湯はり機能や高温たし湯という機能がプラスされています。
一方、追い焚き機能がありの物にする場合、「ガスふろ給湯器」と「給湯暖房熱源機」がありますので、どちらにするのかを選びましょう。
「ガスふろ給湯器」は自動湯はり機能に加え、追い焚き機能を備えた給湯器で、「給湯暖房熱源機」はガスふろ給湯器の機能に加え、浴室暖房や床暖房なども使用できる給湯器です。
機能の有無によって給湯器は変わりますので、どの機能を必要とするかをしっかりと考えましょう。
オート・フルオートタイプの確認
追い焚き機能のある「ガスふろ給湯器」「給湯暖房熱源機」には、お風呂の沸かし方やお湯はり機能が違う「オートタイプ」と「フルオートタイプ」がありますので、こちらも選びましょう。
「オートタイプ」はお湯はり・追い焚き・保温を自動で行なってくれます。
一方「フルオートタイプ」はオートタイプでできるお湯はり・追い焚き・保温に加えてたし湯や配管洗浄機能も備わっています。
「オートタイプ」でもたし湯はできますが、フルオートのように自動ではできませんので手動で行うこととなります。
オートとフルオートでは給湯器本体の価格が変わってきますので、そういった点も加味してどちらにするかを選びましょう。
給湯器のメーカーの確認
給湯器のメーカーは複数あり、代表的なものだとリンナイやノーリツ、パロマやパーパス、長府製作所などがありますが、どのメーカーの給湯器にするのかも決めなければいけません。
メーカーによって給湯器の基本性能や耐用年数等は変わらないため、給湯してもらうことだけを考えるのであればどこのメーカーでも問題ありませんが、各メーカーには個性があり、細かい機能には違いがあります。
その他にも給湯器のデザインにも違いがあるため、そういった部分にもこだわる場合はメーカーもしっかりと選びましょう。
給湯器のメーカーの違いについてはこちらの記事でご紹介していますのでぜひ参考にしてください。

従来型かエコジョーズかの確認
一般的な「従来型」か、少ないガスで効率よくお湯を作れるエコジョーズかを選びましょう。
エコジョーズの場合、従来型と比べると初期費用はかかりますが、従来型では捨てていた排熱を再利用し省エネでお湯を作り、熱効率が良いためガス料金の節約になり、ランニングコストは安くなります。
そのため、家族が多い・キッチンや浴室など複数の箇所でお湯を使うなど、お湯の使用量が多いご家庭にとってはエコジョーズの方がお得になりやすいです。
しかし、エコジョーズを設置するためにはドレン排水を行うために追加で配管工事が必要になる可能性もあります。
ですのでマンションやアパートのような集合住宅では設置できない場合もありますし、追加工事費用が発生するためお湯をあまり使わない家庭にとっては結果としてお得にならない可能性もあります。
そういった部分も加味してエコジョーズにするかを決めましょう。
ちなみにエコジョーズに関してはこちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

給湯器のタイプと費用・相場
給湯器を選ぶ際にまず大きく分かれるのが下記の3タイプです。これら給湯方式については原則として変更でき無い為、各ご家庭がどのタイプかまずは選択しそれぞれの相場を細かくチェックしてみて下さい。
また、下記は給湯器交換にかかる費用の早見表ですのでこちらも参考にしてください。
給湯専用 | 追い焚きアリ | 追い焚き+床暖房 | |
---|---|---|---|
従来型16号給湯器 | 60,000円~ | 90,000円~ | 180,000円~ |
従来型20号給湯器 | 70,000円~ | 110,000円~ | 190,000円~ |
従来型24号給湯器 | 70,000円~ | 120,000円~ | 200,000円~ |
エコジョーズ16号 | 100,000円~ | 130,000円~ | 200,000円~ |
エコジョーズ20号 | 120,000円~ | 150,000円~ | 210,000円~ |
エコジョーズ24号 | 130,000円~ | 150,000円~ | 220,000円~ |
エコキュート | ― | 300,000円~ | 300,000円~ |
エコワン | ― | 600,000円~ | 600,000円~ |
追い焚き機能が無いご家庭の場合
壁掛け式の費用の目安

マンション用PS型、戸建て用据置型の費用の目安

- 16号 従来型給湯器 7~10万円
- 20号 従来型給湯器 8~11万円
- 24号 従来型給湯器 9~12万円
- 16号 エコジョーズ給湯器 12~15万円
- 20号 エコジョーズ給湯器 13~17万円
- 24号 エコジョーズ給湯器 14~18万円
※楽天リフォームなど一部上記よりも安い金額提示をしているケースが散見しますが追加費用の発生にご注意下さい。総額は上記相場が一般的です。
追い焚き機能が無いタイプでも上記のように号数と設置場所、エコジョーズか否かで費用の相場は大きく変わります。
お風呂に追い焚き機能があるご家庭の場合
壁掛け式の費用の目安

- 16号 従来型給湯器 9~12万円
- 20号 従来型給湯器 11~15万円
- 24号 従来型給湯器 12~17万円
- 16号 エコジョーズ給湯器 13~17万円
- 20号 エコジョーズ給湯器 15~19万円
- 24号 エコジョーズ給湯器 15~22万円
マンション用PS型・据置型の費用の目安

- 16号 従来型給湯器 11~14万円
- 20号 従来型給湯器 13~17万円
- 24号 従来型給湯器 15~19万円
- 16号 エコジョーズ給湯器 12~15万円
- 20号 エコジョーズ給湯器 17~20万円
- 24号 エコジョーズ給湯器 19~24万円
エコキュートの導入費用:37万円~50万円
エコワンの導入費用:60~72万円
※工賃込みの総額(長期保証は別途の業者あり)※楽天リフォームなど一部上記よりも安い金額提示をしているケースが散見しますが追加費用の発生にご注意下さい。総額は上記相場が一般的です。
お風呂の追い焚き機能があるタイプでは、上記のように号数と設置場所、エコジョーズか否かで費用の相場が大きく変わります。
追い焚き機能+床暖房があるご家庭
壁掛け式の費用の目安

- 16号 従来型給湯器 18~20万円
- 20号 従来型給湯器 19~21万円
- 24号 従来型給湯器 20~22万円
- 16号 エコジョーズ給湯器 20~23万円
- 20号 エコジョーズ給湯器 21~23万円
- 24号 エコジョーズ給湯器 22~24万円
マンション用PS型・据置型の費用の目安
- 16号 従来型給湯器 19~23万円
- 20号 従来型給湯器 20~24万円
- 24号 従来型給湯器 21~25万円
- 16号 エコジョーズ給湯器 21~27万円
- 20号 エコジョーズ給湯器 22~27万円
- 24号 エコジョーズ給湯器 23~27万円
エコキュートの導入費用:37万円~50万円
エコワンの導入費用:60~72万円
※工賃込みの総額(長期保証は別途の業者あり)※楽天リフォームなど一部上記よりも安い金額提示をしているケースが散見しますが追加費用の発生にご注意下さい。総額は上記相場が一般的です。
お風呂の追い焚き機能があるタイプでは、上記のように号数と設置場所、エコジョーズか否かで費用の相場が大きく変わります。
給湯器自体はカタログを見て決める
リンナイやノーリツなど給湯器メーカーが出すカタログには、最新の給湯器や売れている給湯器などの詳細が記載されています。
どんな機能がついているのかはもちろん、重さや大きさ、色のバリエーションなども記載されているため、新しい給湯器を決めるに当たって、一度は目を通しておいた方が良いでしょう。
給湯器のカタログ自体は実店舗に出向いて冊子をもらう・メーカーに冊子を請求する・オンラインで閲覧するなどの方法がありますが注意点も存在します。
給湯器のカタログについて、詳しくはこちらの記事でご紹介していますので参考にしてください。

給湯器のタイプについて
今回この記事ではガス給湯器の選び方についてをご紹介しましたが、給湯器はガス給湯器だけではなく、電気式給湯器やハイブリッド給湯器などもあります。
代表的なのはエコキュートで、近年では設置のための補助金も出ているため、導入している家庭も増えてきています。
給湯器を交換する頻度はそれほど多くないため、ガス給湯器だけではなく、他の給湯器も一度検討してみると良いでしょう。
給湯器のタイプについてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてください。
