給湯器トラブルの解決方法や豆知識をご紹介!
給湯器お役立ちコラム
2025.01.21
2019.05.12

給湯器のエラーコード 【313】 原因と直し方 ~暖房高温サーミスタ異常~

給湯器のエラーコードは1995年(平成7年)以降、メーカー間で統一されています。リンナイ、ノーリツ、パーパス、パロマ、長府製作所等(東京ガス・大阪ガス等のOEM製品含む)、メーカーによって取り扱い説明書に記載のエラー表記名は異なりますが、原因及び対処法は原則として共通となっています。

給湯器のエラーコード【313】の原因

エラーコード313の原因
エラーコード313は床暖房や浴室暖房機能が付いた給湯器で発生するエラーです。給湯器とは別の暖房機内部の回路にあるサーミスタ(温度計)が、何らかの異常で温度検知が働いていない状態で、暖房機能が使えなくなるエラーです。 詳細な原因は、サーミスタの断線、地絡(意図しない漏電)、抵抗値の異常などが考えられますが、いずれにしても暖房機内部のセンサー異常ですので、目視によるチェック・故障個所の特定が難しいエラーとなります。

エラー深刻度:★★★☆☆

313エラーは誤検知であればリモコンのリセットで直るケースもありますが、故障の可能性も高く、修理が必要になるケースが多いエラーです。

給湯器のエラーコード【313】の対処法

リモコンの電源を入れなおす

まずはお湯を止めて、給湯器のリモコンの電源を一旦切り、再度電源をオンにします。 このリセット操作でエラーが再発しないようならば、断線の可能性はなくなり、そのまま様子を見ながら使用可能ですが、長期間使用している給湯器の場合、すぐに再発する可能性も高いです。

リモコンリセットで直らない場合には修理業者を呼ぶ

リモコンのリセット操作でエラーが治らない場合は、断線・経年劣化等の故障である可能性が高い為、修理が必要です。313エラーの修理にかかる費用は以下が目安です。

  • 給湯器電装系部品の修理 総額6,000~46,000円程度
故障の原因によりかかる費用は異なりますが、長期間使用している給湯器の場合、313エラー以外にも他の部品が経年劣化で故障が発生する可能性が高く、場合によっては修理ではなく給湯器本体を交換した方が良いケースもありますので、修理をするか給湯器交換をしてしまうか、作業員の方と相談の上判断するのがオススメです。

修理代を安くするためのポイント

このような内部回路のエラーの場合、エラーが発生した状況の詳細はなるべく事前に伝えておきましょう。

  • エラーはどのような状況で発生したのか(暖房を使用中か、突然か)
  • リモコンリセット操作を試したかどうか
  • リセット後すぐにエラーが再発するのか、しばらくして再発するのか
状況を詳しく伝えておくことで、故障の原因を特定できるケースもあり、実際に修理を行う際の時間短縮(工賃の削減)にも繋がります。

修理か交換か 給湯器の寿命をベースに考えよう

給湯器には寿命があり、耐用年数は10年~15年程度と言われています。使用頻度や使用環境にもよりますが、10年近く使用してから故障が発生した場合には本体交換を勧められるケースがほとんどです。 エラーが発生して修理が必要となった場合、本当に修理に費用をかけるべきか、本体を交換してしまう方が良いのか、下記記事を参考に交換した際にかかる費用などをチェックした上で検討しましょう。

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