給湯器の修理でオススメ業者はメーカー・ガス会社・専門業者のどれ?

給湯器の修理を行なってくれる業者にはいくつか種類があり、そこには値段や保証などさまざまな違いがあります。
この記事では給湯器の修理をしてくれる業者の種類や良い業者の見極め方、さらには業者に給湯器の修理を依頼した時にかかる費用などを解説していきます!
2.給湯器修理を業者に依頼する前に気をつけるべきこと
3.給湯器の修理業者の見極め方・修理にかかる費用の相場
給湯器の修理を行なっている業者
メーカー (リンナイ、ノーリツ等) | ガス会社 (東京ガス、大阪ガス等) | 給湯器交換専門業者 (ネット系業者) | |
給湯器 修理 オススメ度 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
給湯器メーカー
給湯器メーカーとはリンナイやノーリツ、パロマやパーパスなどの給湯器の製造・販売を行なっているメーカーのことで、給湯器メーカーに修理を依頼することのメリット・デメリットは以下のようになります。メリット | デメリット |
・安心感がある ・保証期間内であれば無料になる可能性がある ・スムーズに修理が進む | ・修理費用が割高 ・交換の際に選べる給湯器の選択肢が少ない ・施工業者は下請けの場合がある |
給湯器の製造・販売を行なっているため、その安心感や信頼感は大きなメリットです。
一方で給湯器の値引きがされないため、かかる費用が高くなりやすい点や、もしも交換になった場合にはそのメーカーの給湯器しか選べないため、必然的に選択肢は少なくなってしまうという部分がデメリットとしてあげられます。
ちなみに日本国内ではリンナイとノーリツの2社が多いため、メーカーに修理を依頼するのであればどちらかに連絡するという人も多いと思います。
リンナイとノーリツの給湯器修理についてはこちらの記事でもご紹介しているため、読んでみてください。
→ リンナイの給湯器の修理費用はいくら?交換と修理どちらが良い?
→ ノーリツの給湯器の修理費用はいくら?交換と修理どちらが良い?
ガス会社
東京ガスや大阪ガスなどのガス会社も給湯器の修理を受け付けており、以下のようなメリット・デメリットがあります。メリット | デメリット |
・安心感がある ・連絡先がすぐに調べられる | ・修理費用が割高 ・交換の際に選べる給湯器の選択肢が少ない ・施工業者は下請けの場合がある |
ガス会社も給湯器メーカー同様、普段から利用しているため安心して修理の依頼ができますし、連絡先もすぐに見つかるのがメリットです。
しかし、割引されることはほとんどなく、またガス会社は給湯器を販売しているわけではないため、交換の際の選択肢も非常に少ないです。
そのため、費用が高くなってもいいから、安心して依頼できる業者に給湯器の修理をお願いしたいという方には向いています。
ネット系給湯器業者
ネット系給湯器業者はクラシアン等、水まわりトラブルを専門としている業者のことで以下のようなメリット・デメリットがあります。メリット | デメリット |
・修理にかかる費用が安い ・給湯器が交換になった場合でも選択肢が多い ・独自の保証やアフターサービスがある場合がある ・24時間365日受付対応可能な業者もいる | ・業者数が非常に多く、選ぶ必要がある ・業者によってかかる金額が違う ・中にはぼったくりを行う悪質な業者もいる |
メーカーやガス会社と違い、いつでも対応してくれる業者もいることや、割引があるため修理にかかる費用も安く、交換になった場合は様々なメーカー・機種から給湯器を選ぶことができたり、独自の保証やアフターサービスが充実している業者であれば修理後になにかあっても安心できるところが大きなメリットです。
しかし、その業者数が多く、ぼったくりを行う悪徳業者もいるためしっかりと業者を選ぶ必要がありますがその選定が意外と面倒なんですよね…。
ただ、良い業者に依頼することができれば安い価格で安心して修理をしてもらうことができますので、多少の労力は必要になりますが、ネット系給湯器業者に修理を依頼するのが一番オススメです。
ちなみにネット系給湯器業者についてはこちらの記事でもご紹介していますので参考にしてください。
→ 給湯器修理専門店は本当にお得?費用詳細まとめ
給湯器の修理を業者に依頼する前に気をつけておくべきこと

給湯器が壊れたと思い修理を依頼する前に、下記項目を必ず確認しておきましょう。
- 給湯器の保証期間内に壊れていないか
- 修理と交換、どちらが良いかを考える
給湯器の保証期間内に壊れていないか
給湯器の修理を行うにあたり、それが給湯器の保証期間内であれば無料で修理に対応してもらえることがあります。 給湯器には「メーカー保証」という保証が存在し、基本的には無償で1~2年程度の保証がついてきます。
ただし、新しい給湯器が1~2年で故障するケースは少ないため、中には「延長保証」というメーカーの保証期間を延長したものを利用している人もおり、メーカーによっては3年や5年、7年といった保証期間にできる場合もあります。
ですので、給湯器の修理を依頼するために、給湯器の保証期間についてを確認し、保証期間内であれば保証を利用して修理しましょう。
ちなみに、給湯器の保証についてはこちらの記事でもご紹介していますので参考にしてください。
→ 給湯器の「保証」とは?保証の種類や延長について
修理と交換、どちらが良いかを考える
状況によっては修理よりも交換の方が良い場合があり、例えばこんな状況の場合は交換を考えても良いでしょう。
- ガス給湯器を設置してから5年以上経過しており、当分引っ越す予定がない場合
- 修理費用よりも交換費用の方が安い場合
- 給湯器が製造されてから10年以上が経過している場合
給湯器の修理を行い、無事に使えるようになっていても年数が経過していけば給湯器自体の経年劣化によって別の場所が壊れてしまうという場合もあるため、5年以上使っており引っ越しの予定がない場合や、そもそも給湯器の寿命である10年を過ぎている場合は、後々のことを考えると交換の方が良いかもしれません。
また、修理費用よりも交換費用の方が安い場合、安い値段で新しいガス給湯器になるためこちらは交換した方が良いでしょう。
このように、給湯器が壊れてしまったら修理は必要ですが、交換の方がお得である場合もありますので、修理業者に相談する前に、身の回りの状況を確認しておきましょう。
信頼できる給湯器修理業者の見分け方
信頼できる給湯器修理業者に依頼するために、以下のような基準をもって業者選びを行いましょう。
- 修理業者の施工実績
- 保証やアフターサービス
- 有資格者の有無
- スタッフの応対
修理業者の施工実績
ホームページに掲載されている修理業者の施工実績を確認しましょう。 確認すべきポイントとしては施工件数だけではなく、口コミの内容や自分の給湯器の同じメーカー・機種の事例があるかなどもチェックしましょう。
実績が多い・口コミの評価が良い・自分と同じ給湯器メーカーの事例がある、という修理業者はそれだけサービスや技術がしっかりしている可能性があります。
逆に、施工実績が少なかったり、掲載されていない業者は注意が必要で、悪徳業者の中には短期間で屋号を変更し悪評がつかないように工夫している業者もいるため、そのような悪徳業者である可能性もあります。
そのため、依頼前には必ず修理の施工実績を確認しましょう。
保証やアフターサービス
保証やアフターサービスは業者によって違うため、どのような内容なのかは依頼前に確認しておきましょう。 給湯器修理業者はプロですが、人間ですので施工ミスが起きてしまう場合も考えられます。
そういった場合でも保証やアフターサービスで無償で対応してもらうほうが良いと思いますし、素早いアフターフォローですぐに修理できる方が嬉しいですよね。
また、交換の場合であってもその保証期間は業者によって違うため、修理の依頼であっても保証内容やアフターフォローは必ず確認してきましょう。
有資格者の有無
ガス給湯器の修理を行なってくれるスタッフが有資格者なのか、ホームページで確認しましょう。
給湯器の修理は専門的な知識が必要になりますし、給湯器のような電気設備の工事を無資格で行なってしまうと電気工事士法違反となり、30ま年以下の罰金か1年以下の懲役が科せられます。
また、悪徳業者の中には無資格であるにも関わらず施工を行なっているという会社もあります。 そのため、ホームページ上に保有資格があるかを確認し、保有資格が明記されていない場合は電話で資格の有無を問い合わせるか、別の業者に依頼するのが良いでしょう。
ちなみに、給湯器に関する資格についてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてください。
→ 給湯器交換に必要な資格とは?DIYの危険性と重要度を解説
スタッフの応対
給湯器の修理に関して相談した際に、スタッフの応対がどうだったのかも業者選びの基準の一つになります。
それがわかりやすいのが電話で相談した際の応対で、挨拶や言葉遣いはもちろん、こちらが質問したことに対してしっかりと説明がされていたり、料金や時間などをわかりやすく説明してくれるかなどもチェックすべきポイントになります。
また、実際に修理を依頼する前に見積もりを出してもらうことになりますが、スタッフの態度やマナーはどうかなども参考にできるでしょう。 そのため、できれば修理に関しては相談は電話で行い、スタッフの応対を見るのが良いでしょう。
給湯器の修理を業者に依頼した際にかかる費用の相場
ガス給湯器の修理費用の相場は、故障の原因や依頼した業者によっても違いがありますが以下のようになります。
- 外部の配管、水漏れに関する交換・補修の場合 総額8,000~15,000円程度
- 水栓金具関係の補修の場合 総額12,000~20,000円程度
- リモコンのみ故障、交換の場合 総額15,000~20,000円程度
- 給湯器燃焼系部品の修理 総額17,000~33,000円程度
- 給湯器電装系部品の修理 総額6,000~46,000円程度
- 給湯器安全装置の修理 総額7,500~58,000円程度
- 給湯器水制御装置の修理 総額10,000~35,000円程度
上記はあくまで相場であり、状況によっては変動することもありますが、上記の相場と業者が出した見積金額を比較した際に大きな差があれば、あまり信頼できる業者ではないかもしれません。 そのため、上記金額を頭にいれつつ、修理の前には必ず見積もりを提出してもらうようにしましょう。
給湯器の修理にかかる費用についてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので参考にしてください。
→ 【給湯器の修理】費用・相場やトラブル解決手順とは?