マンションのガス給湯器の交換にかかる費用相場や注意点、流れを解説

このページではマンションで給湯器の交換が必要になった際、どのくらいの費用がかかるのか。
また給湯器の交換を業者に依頼した場合の相場はいくらなのか、解説しています。
2.給湯器交換の費用と相場を知ろう
3.給湯器交換を依頼する業者の選び方を知ろう
マンションに設置できる給湯器の種類は?
マンションに設置できる給湯器は一般的には以下の二種類があります。壁掛け式給湯器

画像出典:藤栄住宅設備機器
このようにベランダなどに設置されていて、給湯器本体が剥き出しの状態で壁に固定されているのが壁掛け式給湯器です。 次に紹介するタイプのものよりも交換作業が行いやすく、交換費用は安めのタイプが多いのが特徴です。幅広い機種が発売されていて、最も一般的な給湯器の一つです。
PS式給湯器(パイプシャフト式給湯器)

画像出典:酒井燃料
PS式給湯器とは、このように壁の中に埋め込まれるようにして給湯器が設置されているタイプです。多くのマンションで玄関横にあるパイプシャフトなどに設置されています。 壁掛け式と一見似ていますが、内部構造が異なっており、壁掛け式と比較するとやや費用は高めです。
ご自宅の給湯器はどのタイプかまず把握する
マンションの場合、主にこの2つのタイプで間違いありませんが、給湯器は設置できる場所が決まっており、PS式の給湯器を壁掛け式に取り換えたり、またその逆は出来ません。 その為、まずはご自宅に取り付けてある給湯器がどのタイプなのか、確認しておきましょう。マンションの給湯器交換の費用と相場はいくら?
マンションでは前項の二種類の給湯器がメインとなりますが、費用の面ではその他にも下記の要因で価格が変わります。
- 号数・・・16号 20号 24号が一般的。高い号数の方が給湯パワーがあり、費用も上がる
- 従来型かエコジョーズか・・・給湯器のエネルギー効率の違いでランニングコストはエコジョーズの方が安い。初期費用は従来型の方が安い。
- お風呂の追い焚き機能・床暖房機能の有無・・・お風呂に追い焚き機能がついているか、床暖房はあるかによって費用が変わります。
これらをしっかり把握した上で費用を見ていきましょう。

- 16号 従来型給湯器 6~7万円
- 20号 従来型給湯器 7万円前後
- 24号 従来型給湯器 7~8万円
- 16号 エコジョーズ給湯器 10~12万円
- 20号 エコジョーズ給湯器 12~14万円
- 24号 エコジョーズ給湯器 13~15万円
※工賃込みの総額(長期保証は別途の業者あり)

- 16号 従来型給湯器 7~10万円
- 20号 従来型給湯器 8~11万円
- 24号 従来型給湯器 9~12万円
- 16号 エコジョーズ給湯器 12~15万円
- 20号 エコジョーズ給湯器 14~17万円
- 24号 エコジョーズ給湯器 15~18万円
※工賃込みの総額(長期保証は別途の業者あり)

- 16号 従来型給湯器 9~12万円
- 20号 従来型給湯器 11~15万円
- 24号 従来型給湯器 13~17万円
- 16号 エコジョーズ給湯器 13~17万円
- 20号 エコジョーズ給湯器 15~19万円
- 24号 エコジョーズ給湯器 17~22万円
※工賃込みの総額(長期保証は別途の業者あり)

- 16号 従来型給湯器 11~14万円
- 20号 従来型給湯器 13~17万円
- 24号 従来型給湯器 15~19万円
- 16号 エコジョーズ給湯器 12~15万円
- 20号 エコジョーズ給湯器 17~20万円
- 24号 エコジョーズ給湯器 19~24万円
※工賃込みの総額(長期保証は別途の業者あり)

- 16号 従来型給湯器 18~20万円
- 20号 従来型給湯器 19~21万円
- 24号 従来型給湯器 20~22万円
- 16号 エコジョーズ給湯器 20~23万円
- 20号 エコジョーズ給湯器 21~23万円
- 24号 エコジョーズ給湯器 22~24万円
※工賃込みの総額(長期保証は別途の業者あり)

- 16号 従来型給湯器 19~23万円
- 20号 従来型給湯器 20~24万円
- 24号 従来型給湯器 21~25万円
- 16号 エコジョーズ給湯器 21~27万円
- 20号 エコジョーズ給湯器 22~27万円
- 24号 エコジョーズ給湯器 23~27万円
※工賃込みの総額(長期保証は別途の業者あり)
費用を抑えるためのベストな給湯器の選び方は?
給湯器交換の費用・相場については上記の通り。設置場所のタイプと追い焚き機能の有無等は基本的に選べません。 ですが、号数、従来型にするのかエコジョーズにするのか、という点は選択肢があり、各家庭の状況によって異なります。20号・・・2~3人暮らし向け
24号・・・3人以上の家庭向け
・お風呂をシャワーで済ましていることが多い少人数の家庭
・家族が多く、お風呂のお湯を頻繁にはりかえるようなご家庭
このように選択すると初期費用とランニングコストの関係性から最もお得な給湯器を選べます。詳細は下記記事でも解説していますのでこちらもご覧ください。

マンションの給湯器交換を依頼する業者はどう選ぶ?
どの給湯器に交換するかが決まったら、次はどこの業者に依頼するかです。給湯器交換を依頼できる業者は?
- 大手ホームセンター(カインズホームやビバホームなど)
- 給湯器メーカー(リンナイやノーリツなど)
- ガス会社(東京ガスや地元のガス業者など)
- 総合リフォーム会社
- 給湯器交換の専門業者
マンションで給湯器の交換を行う際、依頼できる業者は上記の通りですが、費用を抑える上でオススメなのは給湯器交換の専門業者かリフォーム系の会社です。私が実際に見積もりを取った結果、大手ホームセンターや給湯器メーカー、ガス会社はそれらよりも圧倒的に費用が高いので全くオススメできません。
また、給湯器交換専門の業者でも、給湯器は種類が多く、得意としているメーカーなどの仕入れによって価格のバラつきがあることから、同じ給湯器の交換でも業者側の都合で2~3万円程度合計の費用が変わるケースもよくあります。
それらの中から最安値で工事する為には、ネット上で問い合わせを受け付けている業者間で、相見積もりを取る事が非常に重要です。
自宅の給湯器とその周辺の写真を添付してネット上から問い合わせれば、すぐに価格を知る事が出来ます。出てきた見積もりを比較して、最終的に依頼する業者を決めるのがベストな業者の選び方です。マンションの給湯器を自分で交換 DIYは出来る?
マンションに限らずですが、給湯器はガスを取り扱う危険な製品の為、整備・修理・交換を行うには国家資格が必要です。給湯器を壁などに固定するまでは素人工事でも不可能ではありませんが、ガス管への接続を自分で行うのは絶対NGです。ガス漏れなどの重大事故に繋がる恐れもありますので、DIYではやらずに、必ず専門の業者さんに依頼するようにしましょう。
マンションの給湯器を交換する際の流れ
マンションの給湯器を交換する際、賃貸と分譲では流れが違いますので注意してください。
- 1.賃貸マンションの場合は大家さんに連絡
- 2.分譲マンションの場合は業者に直接連絡
- 3.管理組合に連絡・利用規約を確認
1.賃貸マンションの場合は大家さんに連絡
賃貸マンションの場合、勝手に給湯器交換を行なってはいけないため、まずは大家さんや管理会社に連絡をしましょう。
賃貸マンションの給湯器は所有権が大家さんにあることがほとんどのため、勝手に給湯器を交換してしまうと、その費用は自費になってしまう可能性が高いです。
そのため、賃貸マンションの給湯器が故障した際は、まず大家さんや管理会社に連絡をしましょう。
2.分譲マンションの場合は業者に直接連絡
分譲マンションの場合、給湯器の所有権はご自身にありますので、給湯器交換を行う際はご自身で給湯器交換業者に連絡する必要があります。
マンションのどこに給湯器があるのか、今使っている給湯器はどういうタイプなのか等、現在使用している給湯器の情報を把握しておくと、工事までスムーズに話が進みます。
3.管理組合に連絡・利用規約を確認
マンションの給湯器を交換する場合、そのマンションを管理している団体への連絡や利用規約をあらかじめ確認しておきましょう。
マンションによっては希望の給湯器を設置できない可能性があるためです。
例えば、今使っている給湯器をエコジョーズにするためにはドレン配管工事が必要になるという場合でも、工事がNGであったり、給湯器の色の指定や号数を変更することに制限があったりと、そのマンションによって定められているルールがある可能性があります。
そのため、希望する給湯器が設置できるのかをあらかじめ確認しておく必要があります。
マンションの給湯器交換における注意点
マンションにおける給湯器交換の注意点としては、やはりマンションによって設置できる給湯器に制限があることです。
例えば以下のような制限があります。
- ガス給湯器本体の大きさ、色の指定
- ガス給湯器に使うガスの種類の指定(都市ガス or プロパンガス)
- 工事の届け出の有無
- ドレン配管工事の可否
また、マンションでもプロパンガスを採用している場合があり、そういった点にも注意が必要です。
給湯器本体がマンションの共有部にある場合、工事を行うために管理組合等に工事の届け出が必要になるケースもあります。
それ以外にも、エコジョーズへと変更する場合、ドレン水を排出するための配管工事が必要になりますが、マンションによっては許可がおりない場合もあります。
そのため、給湯器交換前に、どういった給湯器なら設置が可能で、どういった給湯器なら設置が不可能なのかをあらかじめ確認した後に、希望する給湯器を選ぶのが良いでしょう。
マンションの給湯器交換で気にするのは費用だけではない
マンションの給湯器交換では費用の他にも設置が可能なのか、設置するためにはどこに連絡すれば良いのかなど、気にすべきポイントは多岐にわたります。
マンションによって設置できる給湯器は違いますし、希望の給湯器を設置するための業者選びも重要ですよね。
そのため、この記事でご紹介した交換費用の他にも、以下の記事を参考にしてマンションの給湯器交換を成功捺せましょう。
