給湯器の最適な交換時期と費用とは?

日常生活に欠かせないお湯を作る給湯器。普段何気なく使用している給湯器ですが、実は消耗品で寿命があります。
このページでは、給湯器の最適な交換時期と、交換にかかる費用・相場などについて解説してきます。
給湯器の交換時期はいつ?
給湯器の寿命は?
給湯器の寿命は約10年と言われています。使用頻度によって8~15年程度まで幅はありますが、一般的には8~10年を過ぎて調子が悪くなってきた給湯器は修理よりも交換がオススメです。
なぜなら、設置から8年以上経過している給湯器の場合、一度故障個所を直しても次から次へと別の故障が頻発する可能性が高くなっている為、交換してしまった方が結果的に安くつくからです。
尚、温水式の床暖房を使用していたり、家族が多く何度もお風呂のお湯を張り替えたりするご家庭の場合、その分給湯器の使用頻度が上がり寿命は縮まります。
給湯器が壊れやすい時期とは?
給湯器は冬場、気温が低くなる時期に故障しやすくなります。これは、外気温との差が大きくお湯を作り出すのにエネルギーを多く使うからで、その分給湯器に負担がかかるからです。給湯器を交換するならいつがお得?
給湯器は冬場に故障するケースが多いため、その時期は給湯器交換の業者にとって繁忙期となります。その為、給湯器交換の予約を取るのも難しくなり、また交換費用も高額になる傾向があります。
逆に夏場は閑散期に入る為、業者間の競争が激しくなって費用の相場が安くなる傾向にあります。
『調子は悪いけどまだ使えている、でもそろそろ交換かな・・・』という場合には、冬場を避けて夏場に交換するのがお得です。
給湯器を交換ではなく修理した方が良いケース
給湯器の調子が悪くなった場合、業者へ相談すると多くが交換を勧められます。ですが、下記のようなケースでは修理した方が良い場合もあります。
- メーカー保証や施工業者の保証期間内
- 給湯器を使用して5年以内
- 安価に直せる場合
保証期間内であれば修理に費用はかかりませんので、給湯器メーカーもしくは給湯器を設置した際にお願いした業者さんへ修理・点検を依頼しましょう。一方、保証期間外の場合に判断が難しいのが、安価に直せるかどうか分からないケースです。
まずは給湯器の修理にかかる費用・相場を見てみましょう。
給湯器の修理費用・相場
- 外部の配管、水漏れに関する交換・補修の場合 総額8,000~15,000円程度
- 水栓金具関係の補修の場合 総額12,000~20,000円程度
- リモコンのみ故障、交換の場合 総額15,000~20,000円程度
- 給湯器燃焼系部品の修理 総額17,000~33,000円程度
- 給湯器電装系部品の修理 総額6,000~46,000円程度
- 給湯器安全装置の修理 総額7,500~58,000円程度
- 給湯器水制御装置の修理 総額10,000~35,000円程度
一般的なガス給湯器を修理する場合にかかる部品代・工賃などの総費用の相場は上記の通りです。配管の損傷や水漏れであれば最大でも15,000円程度になる為、修理の方がお得です。リモコンや水栓金具についても同様です。
一方、電子部品や燃焼部品の不良については、どこがどのように壊れているか素人では判断が難しく、点検に来てもらわなければ分かりません。
給湯器メーカーやガス会社の点検には費用がかかる
給湯器の修理を依頼する際には、リンナイ、ノーリツ、パロマなどの給湯器メーカーや東京ガス、大阪ガスなどのガス会社へ点検を依頼します。 この際、出張費・点検費として、修理をしなくても3,000円~5,000円程度の費用がかかります。
給湯器の設置から5年以内であれば、特に気にせず点検から修理まで依頼してしまって問題ありません。 6~8年経過している、くらいの微妙な時期であっても修理にかかる最終的な費用を出す為にはどうしても業者の点検が必要です。
給湯器の交換にかかる費用は6~30万円弱
では、給湯器を修理ではなく交換した場合にかかる費用ですが、相場は6~30万円弱と非常に幅広くなっています。給湯パワーを決める号数の違いや設置場所の違い、給湯性能の違い(従来型かエコジョーズか)といった給湯器の種類によって費用が変わる為、交換にかかる費用は一概に言えないのです。
それぞれのご家庭の給湯器がどのタイプなのかによって相場は変わりますので、下記記事を参考にあなたの自宅に設置されている給湯器のタイプ別の費用を確認してみて下さい。

給湯器の最適な交換時期 まとめ
- 設置から5年以内の故障であれば修理をしよう
- 6~8年程度であれば使用頻度と交換相場・修理費用を比較検討する為に一度点検にきてもらおう
- 8年以上使用しているようであれば交換がベスト
給湯器を交換するか、修理するか、その最適な判断をする為には、使用年数・交換にかかる費用・修理にかかる費用をそれぞれの家庭環境と照らし合わせて判断する必要があります。
上記まとめが一つの目安となりますが、最適な交換時期はそれぞれによって違うもの。
是非ともそれぞれの相場を知り、適切な交換時期を見極めて下さいね。
ちなみに交換時期だけではなく交換の際に依頼する業者についても考える必要がありますが、それについてはこちらの記事を参考にしてください。
