給湯器トラブルの解決方法や豆知識をご紹介!
給湯器お役立ちコラム
2025.01.22
2021.12.28

エコキュートから水漏れ?症状や原因、修理方法まとめ

水漏れというのは気がついたときには発生しているもので、それはエコキュートも同じです。

そして、水漏れしているとあたたかいお風呂に入れなかったり、修理にどのくらいのお金がかかるのかが心配になったりと、色々と不便だと思います。 そこで今回はエコキュートの水漏れについて、症状や原因、修理方法はもちろん、修理にかかる費用や応急処置の方法など、水漏れについての情報をまとめました。

今現在水漏れで困っている人や、まだ水漏れはしていないという人も、参考になると思いますので、ぜひ読んで下さい。

エコキュートの水漏れ症状

エコキュートで水漏れが起きた場合、主に以下のような症状が見られます。

  • エラーコードがすぐに出る
  • お湯の温度が安定しない
  • 水道代や電気代が急に高くなった
  • エコキュート周りが常に濡れている

エラーコードがすぐに出る

リモコンにエラーコードが頻繁に表示され、そのエラーコードが「お湯がなくなった」という意味だった場合、水漏れが起きている可能性があります。

エラーコードの意味自体はメーカーや機種によって多少の違いはありますが、いつもよりお湯を使ったというわけでも無いのに、「お湯がなくなった」というエラーコードが出た場合は水漏れが起きている可能性があります。

とはいえ、このエラーコードが1回出たという場合では、水漏れは起きておらず、単にリモコンの不具合である可能性もあります。
ですので、リモコンの再起動を行いそれでもエラーコードが出るようであれば、水漏れを疑いましょう。

お湯の温度が安定しない

蛇口をひねった時に、お湯の温度が安定しない場合、水漏れが起きている可能性があります。

蛇口をひねって最初に水が出るのはどの給湯器も同じで、その後お湯になっていくのですが、水漏れしている場合はそこから水に戻ってしまうことが多いです。
これはお湯が通る配管が水漏れを起こしているため、正常な湯量が供給されず、水の量が多くなった結果、温度が安定しなくなっていると思われます。

そのため、お湯の温度が不安定だなと感じる場合は配管から水漏れが起きている可能性があります。

水道代や電気代が急に高くなった

水道代や電気代が高くなった場合、エコキュートの水漏れが発生している可能性があります。

水漏れしている場合、水を流していない状態でも漏れている部分から水が常に流れている状態ですので、水道代は普段よりも高くなってしまいます。

また、エコキュート自体も通常と同じようにお湯を沸かそうと電気を使いますが、水が漏れている分、エコキュートは余計に稼働してしまうため、電気代も高くなる傾向にあります。
ですので、水道代や電気代が急に高くなった場合は水漏れを疑ってみましょう。

エコキュート周りが常に濡れている

エコキュート周りが常に濡れている場合、配管に不具合もしくはエコキュート本体からの水漏れが起きている可能性があります。

エコキュートは深夜帯に湧き上げを行い、その影響でエコキュート周りが濡れた場合、朝方のみ濡れており、お昼ごろには乾きますが、常に濡れているという場合は沸き上げ時に起こる排水の影響ではないため、どこかしらで水漏れが発生しています。

水漏れの原因としては配管に不具合がある、もしくはエコキュート本体部品の不具合である可能性がありますが、症状だけではどの部分が悪いのか判断することができません。

そのため、エコキュート周りが常に濡れているといった場合は点検が必要になります。
ただし、後ほど詳しくご説明しますが、朝方のみ濡れているという場合は水漏れではない可能性があります。

水漏れを引き起こすエコキュートの故障

水漏れした場合に考えられるエコキュートの故障には以下のようなものがあります。

  • 配管の損傷
  • エコキュートを移動させた
  • 長期間のエコキュート非稼働
  • エコキュートの寿命

配管の損傷

エコキュートで使用する配管が損傷・破裂を起こすことで水漏れを引き起こしてしまいます。

エコキュートには貯湯タンクとヒートポンプユニットを繋ぐヒートポンプ配管や給水配管、給湯配管など様々な種類の配管がありますが、それらが紫外線や外気に長期間さらされ、劣化していくことで、損傷・破裂が起きることがあります。

また、通常は配管に保温材や遮光テープが巻かれていますが、これらが巻かれずにむき出しになっている場合、経年劣化が進みやすくなっている場合があります。
ですので、水漏れが起きた場合は配管のチェックを行いましょう。

エコキュートを移動させた

自分でエコキュートの位置を移動させたことがきっかけで水漏れを引き起こしてしまうことがあります。

よくあるケースとして、エコキュートを移動させた際に貯湯タンクとヒートポンプユニットを繋ぐホースが外れてしまったり、接続箇所に隙間ができる場合があります。

そのため、もしも自分でエコキュートを移動させ、その後から水漏れが発生したというような場合は、ホースや接続箇所を点検してください。

長期間のエコキュート非稼働

長期間エコキュートを使用せず、久しぶりにエコキュートを使用すると水漏れが発生する場合があります。

原因としてはヒートポンプを動かすために内部の水を減らし、減圧を行うため、貯湯タンクの水抜き栓から水漏れが起きてしまいます。

こちらに関してはそのままお湯を作り、いつも通り使用できるのであれば次回以降は水漏れを起こさず使用できるため、慌てなくても大丈夫です。

エコキュートの寿命

エコキュートの寿命が近い場合、水漏れを引き起こす可能性があります。

エコキュートの寿命ははっきりとはしていませんが、約10年~15年と言われており、それに近い期間使っていると、様々な箇所が経年劣化を引き起こし、その影響で水漏れが起きてしまいます。

例えば、ゴム製のパッキンなどがひび割れを起こしたり、配管の損傷に関しても経年劣化で起こりうる一つのトラブルです。

そのため、今使っているエコキュートの使用期間が10年近い場合は、点検・メンテナンスをするとともに、修理ではなく新しいエコキュートに買い換えるという選択肢も考えて起きましょう。

エコキュートの水漏れ修理について

エコキュートの水漏れに関して、メーカーに修理を依頼しようと考える人は多いと思いますが、実は水漏れに関しては注意点があり、メーカーでは修理ができない可能性もあります。

エコキュートの貯湯タンクやヒートポンプユニットから水が漏れている場合はメーカーでも修理を担当してくれますが、貯湯タンクとヒートポンプユニットを繋いでいる配管から水漏れが起こった場合、メーカーでは修理対象外となります。

どの部分が水漏れしているのかをしっかりと判別することができるのであればメーカーに修理を依頼しても良いのですが、メーカーに依頼した場合、もし仮に水漏れではなかったとしても必ず出張費がかかりますし、箇所によっては修理対象外の可能性もあります。

ですので、修理に関しては給湯器の修理・交換専門業者に依頼するのが確実です。
ちなみに、私が給湯器交換を業者に依頼した際の体験談をまとめてありますので、修理・交換専門業者が不安という方はこちらも見てみて下さい。

⇒業者に交換を依頼した際の体験談はこちら

水漏れの修理代はどれくらいかかるの?

エコキュートが水漏れした際にかかる修理料金の相場は以下のようになります。

修理箇所 かかる費用相場
配管・パッキンの交換 約1万円~2万円
ヒートポンプユニットや本体修理 約10万円以上

上記はあくまでも相場となっていますので、実際に依頼する業者や修理が必要な箇所によって上振れ・下振れはあります。

とはいえヒートポンプユニットや貯湯タンクなど、エコキュートの核となるような部分は修理するにも大きな費用がかかるため、使用年数によっては修理よりも交換の方がお得になるケースがあります。

また保証期間内であれば、無償修理もしくは修理にかかる自己負担額の軽減ができる可能性もあります。
ですので、そういった部分も加味しつつ、修理を行うのか交換にするのかを決める必要があります。

ちなみにエコキュートの修理に関してはこちらの記事でもご紹介していますのでぜひ参考にしてください。

水漏れの応急処置方法

水漏れを見つけた場合の応急処置として、すぐに止水栓を閉めましょう。

水漏れを放置しておくと、水道代や電気代が高くなるだけではなく例えばヒートポンプの基盤に水がかかり修理が必要になる等の二次被害も考えられるため、まずは水を止めるために、エコキュートの電源を落とし、止水栓を閉め、水を止めましょう。

実際、水漏れが起きて気が付かずに放置していたせいで、ヒートポンプユニットや貯湯タンクに水がかかってしまい、修理するのに10万円以上かかってしまったという人もいます。

そのため、水漏れを発見したらすぐに止水栓を閉めると共に、修理業者を呼んだ際には止水栓が閉まっていることもしっかりと報告し、点検してもらいましょう。

対応しなくても良い水漏れもある

朝方だけエコキュート周りが濡れているという場合、これは水漏れ”ではない”場合が多いです。

エコキュートは電気代が安い深夜帯にお湯を作りますが、その際に排水に不具合があったり、外気温との温度差による結露によって朝方だけ濡れている場合があります。 朝方だけ、ということはお昼までには乾いていれば何の問題もありません。

強いて言うのであれば、経年劣化によってドレンホースが破損する場合やゴミがホース内に詰まり排水がうまくいかず結露水が発生する場合もありますので、その場合はホースの修理や排水の調整が必要になります。

ですのでその部分は注意が必要ですが、基本的には正常に稼働した結果ですので、水漏れとして修理を行う必要はありません。

水漏れは他人事ではない!

今回ご紹介した水漏れの原因や修理等の情報はどのメーカーにも違いはないため、エコキュートを使用している人であれば役に立つかと思います。

水漏れ自体は使用状況や設置状況によって誰にでも起こり得るトラブルです。 もちろん、そうならないように定期的にメンテナンスを行うのが一番ですが、それでも水漏れが起こってしまうこともあります。
ですので、水漏れが起きた際に慌てないように、今回ご紹介した記事の内容をぜひ参考にしてください。