シャワー・お湯がぬるい!水の温度が上がらない時の原因と対処法

給水栓の温度調整コックをいくら捻ってもシャワーやお風呂の温度が上がらない、キッチンのお湯がぬるすぎる、そんなトラブルが起きた場合の原因と対処法について解説していきますので参考にしてください。
原因と対処法1.まずは全箇所のリモコンの温度設定をチェック

原因:リモコンの温度設定ミス
最もありがちでうっかりミスなのがリモコンの設定温度が低いパターンです。 お湯の温度は給湯器のリモコンによって上限温度が決められています。
また、浴室内・台所などでリモコンが複数ある場合、『優先』が決められており、例えば台所優先で台所リモコンの設定温度が37℃のところ、浴室リモコンの設定温度を42℃としても、最大温度は37℃です。
これは給湯器がキッチン・シャワーなど個別の給湯栓ごとに温度設定が出来るわけではない為、優先しているリモコンの設定温度に合わせて最大温度が決められているからです。
対処法:全リモコンの温度設定を均一に上げる
室内にある全リモコンのお湯の設定温度を均一に上げましょう。どれが優先リモコンになっているかはぱっと見では分からないケースも多いので、この方法が最も確実です。少し高めに変更しておいて、温度調節は個別の給湯栓のコックで調節するのがオススメです。
原因と対処法2.お湯が出る全箇所の温度をチェック
対処法1のリモコンの温度設定を統一したら、次はお湯が出る給湯栓がある全箇所でお湯を出してみてください。この際、特定の箇所だけで温度が上がらない・例えばシャワーだけ温度が上がらない場合には、混合水栓の故障である可能性が考えられます。
原因:混合水栓の故障

通常、手元のコックでお湯と水を分けられるよう調節している混合水栓がなんらかの原因で水が混ざりやすくなっている可能性が考えられます。 給湯器からのお湯は正常であっても、蛇口・シャワーに出るまでの間に必要以上に水が混ざれば当然お湯はぬるくなります。
対処法:リフォーム会社やメーカーへ連絡
特定の箇所だけ温度が上がらないといったケースでは、混合栓の故障の可能性が高くなるため、お湯がぬるい場所の水栓設備の製造元であるメーカーか、施工を行ったリフォーム会社・工務店へ連絡し、点検・修理を依頼しましょう。
尚、新築やリフォームしたてなどの場合、保証期間が残っているかも合わせて確認しておきましょう。
原因と対処法3.例外的な温度低下の原因
1、2のどちらの対処法でも解決されず、お湯が出る箇所の全ての温度が上がらない、といった場合には、給湯器本体の経年劣化による故障が考えられますが、その前に下記をチェックしましょう。ガス栓や給水元栓がしっかり開いているかをチェック
これまで普通に使えていたならば可能性としては低くなりますが、ガス栓や給水元栓がなんらかの原因で閉まっている・全開でない場合、ガス・水の循環が適正でなくなり、それが原因でお湯の温度が上がらない可能性があります。引っ越ししたての際にありがちな原因です。ガス栓・給水元栓が全開放になっているか、チェックして下さい。
元々の水温が極端に低い
冬季・寒冷地などで供給されている水そのものが極端に低い温度になっている場合、お湯の温度が上がりにくくなります。その場合、お湯を出す量をしぼると温度が上がるケースがあります。
また、リモコンの設定温度を普段より上げるという手もありますが、急に熱くなったお湯が出てきて火傷をしてしまうリスクがあるのでその方法はオススメしません。
原因と対処法4.給湯器の経年劣化による故障が原因
1~3までの対処法でも解決できず、全箇所のお湯が十分な温度にならない、といった場合は給湯器本体の部品が経年劣化などで故障・パワーダウンしている可能性が高くなります。
給湯器は一般的に10~15年が寿命と言われており、長期間使用している給湯器であれば、寿命がきていてお湯の温度が上がらなくなった可能性が高いです。
対処法:給湯器の修理か交換
この場合は給湯器を修理するか新しい物に交換するしかありません。ただ、給湯器の設置から10年を過ぎている場合、補修部品のメーカー保管義務期間が過ぎている為、修理は出来ない可能性もあります。
また、長期使用している給湯器の場合、修理をしてもその他の部品がすぐにまた故障してしまう可能性も高くなっていますので、長期使用による経年劣化の可能性が高い場合には給湯器を交換するのがオススメです。
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