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給湯器お役立ちコラム
2025.03.12
2018.06.20

FF式とFE式の違いとは?小型湯沸かし器・給湯器の特徴や修理・交換費用の相場

小型湯沸かし器・給湯器のFF式とFE式の違いとは

室内の台所や浴室などに設置される事の多い室内型給湯器ですが、よく聞かれるFF式やFE式、BF式などは給湯器の給・排気に関するシステムの分類となっています。

ガスでお湯を作る給湯器の場合、空気を通す吸気・排気の仕組みは安全上大切な部分です。配管の繋ぎ方・設置方法などが異なる為、一口に室内型給湯器(小型湯沸かし器)と言っても交換できるタイプ、設置できるタイプなどが決まっています。 ご自宅の機器がどれにあたるのか。

また交換・修理をする際の費用や相場はどの程度なのか、まとめてみました。

FF式・BF式給湯器(密閉式燃焼器具)とは?

これは室内に設置されているものの、ガスを燃焼させる際に必要な空気を室外から吸気し、室外へ排出するタイプの給湯器となります。

特徴としてはFF式・BF式どちらも給湯器の設置場所に壁を貫通する形で配管を通す為、設置できる場所が決まっています。

FF式はファンなどの動力を使って空気の流れを強制的に作り出している給湯器。BF式は動力を使わず自然の空気の流れで吸排気を行っています。

室内型給湯器の中では安全性が高いので、現在使われている室内型給湯器の多くはこのタイプとなっています。

FE式・CF式給湯器(半密閉式燃焼器具)とは?

FE式、CF式はどちらも室内設置の給湯器ですが、室内の空気を給湯器本体の吸気口から取込み、室外へ配管を通して排気するのが特徴です。

FE式が動力を使って排気するタイプ、CF式が自然の空気の流れで排気を室外へ出すタイプとなります。


こちらも壁を貫通する配管が排気の為に必要なので、設置場所は決まっています。

開放式燃焼器具(小型湯沸かし器)

こちらは室内設置型の給湯器の中では最も小型で、主に台所の1箇所のみの給湯に用いられています。室内の空気を取り込み、室内へ排気する給湯器です。 FF式やFE式といったアルファベット略称は無い為、室内用給湯器というとこれを連想する方も多いかもしれません。

また、他の給湯器と比べパワー・給湯能力が低い為、小型湯沸かし器とも呼ばれています。

こちらは室内の空気を利用するという性質上、FF式やFE式などのように配管は必要なく、設置場所は比較的自由に決められます。 安全面に配慮した規格が決められていますが、空気がこもる事を防ぐため、換気扇の近くに設置される事が多いです。

上方吸排気、後方吸排気って何が違う??

FF式の室外へ排気を出すタイプの小型給湯器に使われているのが上方吸排気と後方吸排気で、これは単純に排気を上に出すか、後ろから出すか、の違いです。 それぞれ、配管との関係で設置できるタイプが決まっています。

尚、FE式の場合は室内の空気を吸気し、室外へ配管を通して排気を送るので、上方排気、後方排気、といった区別になります。

室内型給湯器、小型湯沸かし器の交換費用・相場、修理代金など

小型湯沸かし器の交換費用の相場は

  • 3万円~5万円(商品代金、工賃込み)

となっています。

勿論タイプによりますが、小型の室内用給湯器はそれほど価格差がなく、室外に設置するタイプの給湯器と比べて安価で交換する事ができます。
ちなみに、本体はネットオークション等で安く入手して工事だけを頼む事もできますが、その場合の工賃は12,000~15,000円程度が目安。

また、修理費用は簡単な水漏れ程度でしたら8,000円~15,000円程度で済みますが、その他の故障については6,000円~50,000円以上と故障内容によってかなり幅があります。 小型湯沸かし器の寿命は7年程度と言われており、新品本体が安いので、故障内容によっては新品へ交換してしまった方が安いケースも多々あります。

何より、室内で使う給湯器・小型湯沸かし器は万が一のガス漏れ・一酸化炭素漏れがあっては人命に関わる重大な事故に繋がりかねません。新しいものほど安全装置の対策が進んでいますので、故障したら下手に修理をするよりも新品に交換してしまう事をオススメします。

小型湯沸かし器の交換はどこに頼めばいい??

室内型給湯器、小型湯沸かし器の交換は主に

  • 給湯器メーカー
  • ガス会社
  • ホームセンター
  • リフォーム会社
  • ネット系給湯器交換専門業者

が受け付けていますが、ズバリオススメなのはネット系の専門業者です。工賃込みの参考価格3~5万円というのは、主にネットで見積もり依頼を受け付けている業者間の相場で、メーカーやガス会社に頼めば相場の2倍くらいの価格となってしまいます。

また、室内で使う湯沸かし器・給湯器は、特に配管との接続が必要なFF式やFE式の場合、施工技術も非常に大切です。
なら給湯器メーカーのリンナイ・ノーリツや、東京ガスなどの大手に頼めば安心かと思いきや、こういったところは実際に施工するのは下請け業者で、どんな人が施工にくるか当日まで全く分かりません。

給湯器を設置するにはガス・電気・水道の国家資格が無ければなりませんが、下請け業者の中にはそれら必要な資格を持っていないケースがあるのです。

その点、ネット系業者の特にHP上できちんと資格と施行者を明示している顔の見える業者ならその点も不安はありません。 価格差は勿論ですが、万一の事故が起きないよう、信頼できる業者を選びましょう。

小型湯沸かし器のメーカーはどこがいい?違いはあるの??

小型湯沸かし器を生産しているメーカーは主にノーリツ、リンナイ、パロマ、ハーマン(ノーリツのグループ会社)、INAXなどがあります。 まず給湯に関する性能面はどれもほぼ変わりません。元々特定箇所だけで使う物ですし、その為給湯能力の数値である号数も5号がほとんどなので、湯量やお湯の勢いなどはあまり重視しなくても良いでしょう。

また、水・お湯の出口をストレートとシャワー状にワンタッチで切り替える機能もどのメーカーも標準装備しています。

一方、室内で使う小型湯沸かし器で何より気を付けたいのは安全面。どのメーカーも

  • 不完全燃焼防止装置
  • 再点火防止装置(インターロック)
  • 加熱防止装置
  • 消し忘れ消化装置

など基本的な安全装置は標準装備されているのでここも大きな特徴はありませんが、パロマ製の小型湯沸かし器のみ

・音声で通知する機能付き
※参考:パロマ公式サイト

となっています。不具合が出た時の分かり易さという点ではパロマ製が少しリードしていますね。ただ、数千円程度ですがパロマ製の方が高いので、こちらの機能が特にいらないという場合にはリンナイ、ノーリツ、INAX製でもなんら問題はないでしょう。

場合によっては別の給湯器の選択を

今回この記事では小型湯沸かし器に関する特徴や費用などをご紹介しましたが、小型湯沸かし器の他にも様々な給湯器があります。

もちろん、家のスペースや使い方によってふさわしいものには違いがありますが、エコジョーズやエコキュートなどはランニングコストが安いため、お湯を作るためにかかるお金を節約できるかもしれません。

給湯器の種類については別の記事でご紹介していますので参考にして頂ければと思いますが、小型湯沸かし器で得られる希望を別の給湯器でも達成できるのであれば、それでも良いと思いますので、この機会にいろんな給湯器をチェックしてみてください。

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