第三世代ハイブリット給湯器 エコワン(ECO ONE)とは?導入費用・相場

エコワン

第三世代ハイブリッド給湯器として2015年に発売されたエコワンは、省エネルギー化を目的とし、これまでのエコジョーズ(省ガス)・エコキュート(省電気)の良いところを組み合わせて作られた、ガス・電気式ハイブリッド給湯器です。

主に一戸建て住宅向けに設計されており、床暖房の有無両方に対応したタイプが発売されています。

価格帯はメーカー希望小売価格が70万円~90万円程度となっておりますが、給湯器はその他のタイプでは今や6~8割引きが当たり前。実際にエコワンを導入するとどれくらい費用がかかるのか、またエコワンを導入するメリット・デメリットは何か、調べてみました。

エコワンの導入費用は……残念ながらまだ高額

実際に給湯器交換業者のS社の方に聞いてみました!(2018年6月調査)

  • 総工費はまだ60~80万円くらいかかる
  • これまでガス給湯器を使用していた場合、構造変更の大がかりな工事が必要
  • 工事自体も2日ほどかかる可能性もある
  • 取り付け出来るかの現地調査も必須

という事で、現時点では中々導入が難しい価格帯である事が分かりました。

リンナイのメーカーホームページでランニングコストのシミュレートをしたところ

エコワンシミュレート1

最もガス・電気使用量が少ないであろう条件で出してもこのランニングコスト差。ガス代だけでなく、電気代も抑えられると言う事で、省エネ性能については確かなようで、これならば初期費用が嵩んでも十分メリットがあるのでは??と思ったのですが……。

エコジョーズタイプの床暖房対応の給湯器交換相場は約25万円~35万円程度。30万円以上のイニシャルコストを回収できるかまだ微妙なラインのようです。

また、S社の方からはこんな話も聞けました

  • 現時点ではメーカーも業者もエコワンの設置実績が非常に少ない
  • エコキュートやエネファームでもそうだったが、新商品は長期使用した際にどのような不具合が出るか分からないところがある
  • 故障が発生すると高額な修理費がかかる為、10年保証(メーカーの保証・有料)加入は必須で、それもまた負担になる
  • その為、CO2削減等のエコ意識が非常に高い方ならともかく一般的にはオススメする事はまずない

と言う事でした。それもそのはずで、通常の追い炊き機能付き給湯器が10万円台で交換できるところにいきなり60万円超の見積もりを出したらお客さんが引いちゃいますよね。

そういった事情から、在庫も持っておらずメーカーとの交渉からスタートするという事で工事日程も他の商品と比べれば随分とかかるようですし、スピードという点でも劣る為、現時点では導入メリットはほぼ無いという結果になりました。

もしもエコワン導入するなら?

とは言え、エコワンが省エネ効率や環境に優しい非常に優れた商品である事には変わりありません。

エコワンシミュレート

第三世代型と呼ばれるだけあって、従来の物より遥かに高いエネルギー効率を実現しており、今後ガス代や電気代が高騰していく事も考えれば省エネ性能が高いに越したことは無いわけです。

では、導入費用が下がるのはいつか。

これはズバリ、

「政府・自治体の補助金待ち」

でしょう。

エコジョーズやエコキュートなどの第二世代給湯器の当初も同じようにイニシャルコストの高さから導入が進まない時期がありましたが、補助金制度が活用された事でぐっと需要が高まり、それに比例するようにメーカー・業者間での値引き、市場価格の値引きが活発化していきました。

エコワンは、スマホから各種操作が行えるIOT技術も取り入れており、今後のスマートライフにも十分対応できる性能を持っています。

ガスや電気の使用料を抑える事は、日本全体の行政コストを下げる事にもつながります。エコワンは2017年には一般財団法人省エネルギーセンターの製品・ビジネス部門において「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しており、性能の高さは間違いなく評価されていますので、今後行政が導入を進める為に補助金制度を活用していく可能性は十分あると思います。

また、エコワンはエコキュートのような「貯めておける湯量が少ない」「設置場所が狭いと導入できない」といった欠点も克服しており、価格帯さえ適正になれば一気に広まる可能性はあります。

今すぐ給湯器交換をしたい方には残念ながらオススメできませんが、こういった商品が今後主流になっていく可能性がある事は、覚えておいても損はないのではないでしょうか。

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