給湯器エラーコード【290】の原因と対処方法をメーカー別に解説

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給湯器のエラーコードは1995年(平成7年)以降、メーカー間で統一されています。リンナイ、ノーリツ、パーパス、パロマ、長府製作所等(東京ガス・大阪ガス等のOEM製品含む)、メーカーによって取り扱い説明書に記載のエラー表記名は異なりますが、原因及び対処法は原則として共通となっています。

給湯器を使用していて室内リモコンにエラーコードと呼ばれる2桁または3桁の数字が表示されることがあります。この数字は給湯器の異常を示すものですがどのような異常が起きているか、どう対処すればいいのかはすぐにわからない方も多いと思います。

そこでこの記事では給湯器のエラーコード290が出た時に行う応急処置の方法や原因、修理費用などを給湯器メーカーごとに解説します。

エラーコード表示時の応急処置方法

エラーコード290が表示されたらまずは下記の応急処置方法を順に試してみてください。この段階でエラーコードが消えるようであれば給湯器メーカーや専門業者に依頼をする必要はありません。

  1. リモコンの再起動
  2. ドレン配管の清掃
  3. ドレン配管の解凍

リモコンの再起動

エラーコード290が出た時にはまずリモコンの再起動を行ってください。エラーコードが表示されたからと言って必ずしも不具合が発生しているというわけではなく、雨水が配管へ入ってしまい一時的に検知されているだけのようなケースもあります。

再起動の方法としては一度リモコンのスイッチを切り、再度オンにするだけで完了です。再起動してもエラーコードが出るようであれば次の方法を試してください。

ドレン配管の清掃

エコジョーズにはドレン水と呼ばれる排水を外に出すためのドレン配管があります。ドレン水は酸性の液体のためそのまま排水するのではなく中和器を通すことで害のない中性の液体にしてから排水されます。

このドレン配管が落ち葉等で詰まって排水されない状態になると290のエラーコードが表示されます。そのため再起動を行っても表示が続くようであれば、給湯器のリモコンの電源を切ってから配管に異物が詰まっていないかを確認し、確認できれば取り除いてください。

ゴミが詰まっている以外に雨や雪が原因で配管の先端が水没しているというケースもあります。水没が原因の排水不良の場合には自分で改善するのは難しいため給湯器専門業者へ相談もしくは修理依頼をするようにしてください。

ドレン配管の解凍

冬の積雪地域など気温が氷点下を下回る場所では配管の中でドレン水が凍結して詰まってしまうことも少なくありません。日中、日が昇っている時間帯であれば凍結の可能性は低いですが、夜遅くに帰宅して洗い物をする方や、朝の出勤前にシャワーを浴びるという方であればこのエラーコードが出る可能性が高いです。

凍結が原因と考えられるときは無理に解凍をするのではなく自然解凍を待つのが望ましいです。無理に凍結した配管を解凍しようとすると配管を傷つけるおそれがあり、別のトラブルの原因となりますので日が昇る時間帯まで待つようにしてください。

エラーコード290は自分で修理できる?

応急処置をしてもエラーが解消されない、原因がわからない状態であれば給湯器の不具合の可能性があるため修理が必要です。これらの状態であれば基本的には給湯器専門業者に一度点検を依頼するのがおすすめです。

ドレン配管の凍結であれば自分で対処可能

原因がドレン配管の凍結の場合、今すぐにお湯が必要という方もいるのでここでは配管の負担を最小限に抑えた解凍方法を解説します。

  1. ドレン配管にタオルを巻き付ける
  2. 40℃ほどのお湯をゆっくりタオルにかける
  3. 乾いたタオルで水気を完全に拭き取る

ドレン配管にタオルを巻き付ける

まずは乾いたタオルを用意し、ドレン配管に巻き付けてください。巻き付けるときにはドレン配管が露出しないように完全にタオルで覆うようにしてください。

40℃ほどのお湯をゆっくりタオルにかける

タオルの準備ができたら40℃ほどのお湯を用意し、お湯をゆっくりタオルにかけてください。

この時急いで解凍しようと配管に直接お湯をかけたり、高温のお湯をかけると配管の破裂など別のトラブルの原因となりますので温度を守って作業を行ってください。

乾いたタオルで水気を完全に拭き取る

ドレン配管の解凍を確認したらタオルを配管から取り外し、乾いたタオルを使用してドレン配管の水気を拭き取ってください。このとき水気が残っているとこの水分が原因で再度凍結してしまうため必ず行ってください。

ここまでが自分でドレン配管の凍結を修理する方法です。少しでも難しい作業や不安な点があれば早めに専門業者に連絡することをおすすめします。誤った方法で対処をしようとすると別の原因で故障することもあるのでくれぐれも無理に自分で対処しようとしないようにしましょう。

原因不明・自分での修理に不安があれば専門業者に連絡を

応急処置を行ってもエラーが解消されずどうしたらいいのかわからない、自分で修理をするのは不安という方は専門業者へ連絡をしましょう。

290のエラーは必ずしも給湯器の不具合ではありませんが、専門業者に点検をしてもらい、不具合が原因であれば修理してもらうのが安心です。特に夜中に起きやすいトラブルなので24時間対応をしている専門業者であれば出張対応をしてくれる可能性があります。

少しでも費用を抑えたいのであれば深夜や早朝の出張料金がかからない業者や、見積無料を謳っている業者であれば安心です。

エラーコード290の修理費用

自分で修理するのが難しいケースでは使用中の給湯器のメーカーや給湯器専門業者に依頼をして修理してもらうことになります。本項では修理費用の相場や業者の特徴を紹介していきます。

メーカーに依頼した場合の費用相場

メーカー修理の費用相場
11,000円~55,000円

給湯器メーカーに依頼をする場合はメーカー保証の期間かどうかを確認しておきましょう。通常1~2年ほどのメーカー保証がついており、任意で保証期間を延長することができます。保証期間であればメーカーに無償で修理依頼が可能で、費用を大幅に下げることができます。そのため保証期間内であれば専門業者よりもメーカーへ依頼するのがおすすめです。

保証期間外の場合でもメーカーに修理を依頼することは可能ですので、給湯器本体に貼付されている銘板シールを確認してそのメーカーに問い合わせをしましょう。

給湯器専門業者に依頼した場合の費用相場

専門業者修理の費用相場
11,000円~46,000円

給湯器メーカー以外であれば専門業者に修理を依頼することもできます。専門業者の場合は出張費や深夜割増料金がかからない業者もあるほか、割引が適用される業者もあるため満額でメーカーへ依頼するよりも安価で依頼できることがあります。

そのためメーカー保証の期間外であれば相談してみると良いでしょう。

リンナイ製給湯器エラーコード【290】の原因と対処方法

本項ではリンナイ製の給湯器での290エラーについて解説します。

リンナイ製給湯器の場合

エラーコード290の原因:中和器詰まり異常
ドレン配管の凍結やつまりが原因で排水がされず、中和器内の水位が異常な状態になっている。

対処方法
業者による内部の点検後、必要に応じて修理対応

エラーコード290の原因

リンナイの給湯器でエラーコード290が表示されているときは給湯器本体の内部にある部品の不具合もしくはドレン配管に何らかの異物があり、ドレン水が給湯器外部へ排水されていない状態です。

よくある状態としては気温が氷点下になる地域でドレン配管が凍結によって詰まっている状態です。また、ドレン配管に落ち葉などのごみが詰まっていることも考えられます。

エラーコード290の対処方法

リンナイ製給湯器の場合、まずは水栓やシャワーなどの給湯栓を閉じてから再起動を行い、それでもエラーコードが消えないようであれば業者へ見てもらうことをおすすめします。

凍結やごみによる詰まりの場合、原因となっているものを除去できれば改善します。そのため、凍結が疑われる場合には日中の気温が上がる時間にお湯を出してみてください。ごみによる詰まりが疑われる際にはドレン配管の先にごみが詰まっていないかを確認して取り除くことで改善する可能性があります。

ノーリツ製給湯器エラーコード【290】の原因と対処方法

ここではノーリツ製の給湯器での290エラーについて解説します。

ノーリツ製給湯器の場合

エラーコード290の原因:給湯器本体内部の部品不具合または、排水の詰まり
ドレン配管の凍結やつまりが原因で排水がされない状態。

対処方法
業者による内部の点検後、必要に応じて修理対応

エラーコード290の原因

ノーリツ製給湯器のエラーコード290は給湯器内部の部品やドレン配管内の異物が原因でドレン水が給湯器外部へ排水できない状態のときに表示されます。

冬期など凍結が疑われるような寒波による冷え込み厳しいときや大雨によって配管先端が水没しているような原因がわかる状態でなければ専門業者に原因調査の依頼をすることをおすすめします。

エラーコード290の対処方法

ノーリツ製の給湯器の場合は症状としてドレン配管が詰まってはいますが、原因が内部部品の場合はどこの部品に原因があるのかは不明です。

そのため配管つまりの原因が凍結やごみなどでなければ給湯器専門業者による点検を依頼してください。ドレン配管の先端が水没している場合は給湯器の不具合でない場合もありますが、自身で解消できない場合は専門業者へ依頼して解消してもらうのがおすすめです。

パロマ製給湯器エラーコード【290】の原因と対処方法

パロマ製給湯器でエラーコード290が表示されているときは下記のような状態です。

パロマ製給湯器の場合

エラーコード290の原因:中和器内部での異常
ドレン配管の凍結などが原因で排水不良を起こしている。

対処方法
業者による内部の点検後、必要に応じて修理対応

エラーコード290の原因

パロマ製の給湯器では中和器内部で異常が発生している時にエラーコード290が表示されます。

エコジョーズなどの高効率給湯器では上記で水を温める際に発生する結露を給湯器外部へ排水する際に中和器を通ります。中和器内には炭酸カルシウムが詰められており、この部分での異常が検知されると290エラーとなります。

基本的には中和器の先にあるドレン配管に詰まりが発生し、その結果として排水されなくなったドレン排水が中和器内部に溜まり、エラーとなるケースが多いです。

エラーコード290の対処方法

ドレン配管が凍結している場合には応急処置同様で、電源を切ってから気温の上がる日中を待ち自然解凍を待つようにしてください。配管解凍後、リモコンの再起動を行って正常に点火されれば問題ありません。

凍結による詰まりではなくごみなどが原因の場合は清掃をした後に再起動を行ってください。原因不明の場合は内部の部品が故障している可能性もあるため、使用を中止して給湯器専門業者へ点検の依頼をするようにしましょう。

パーパス製給湯器エラーコード【290】の原因と対処方法

パーパス製の給湯器でエラーコード290が表示されている場合、下記の3つの原因が考えられます。

パーパス製給湯器の場合

エラーコード290の原因:中和器詰まり・ドレンポンプ異常・ドレン配管逆止弁異常
ドレン配管の詰まりが原因での不具合。

対処方法
ドレン配管詰まりを確認し、問題がなければ修理を依頼

エラーコード290の原因

パーパス製の給湯器でエラーコード290が表示されている場合は3つの原因が考えられます。

中和器詰まりの場合はドレン配管の詰まりが原因によって中和器内部へ排水されるはずの水が溜まっている状態です。ドレンポンプやドレン配管逆止弁の異常機器の故障の可能性もありますが、中和器詰まりと同様に凍結やごみによる異常もあります。

エラーコード290の対処方法

パーパス製給湯器のエラーコード290の対処方法はシンプルで、凍結やごみなどわかりやすい原因の場合は詰まりの原因となっているものの除去や解凍が基本です。

原因がわからない場合や自身での対処に不安がある方は専門業者へ依頼するようにしましょう。

少しでも不安なら業者依頼も検討しましょう

エラーコード290はどのメーカーの給湯器であっても基本的には自分で対処できるケースが多いトラブルです。特に大雨などで冠水した際にごみが流れ込んだ状態で乾燥してしまったり、冬場の夜中などに気温が下がったためにドレン配管内部が凍結してしまったことによる発生が多いです。

しかしこの状態で使用を続けると給湯器内部の部品の破損へつながるなど、さらなるトラブルの原因となるため表示されたら早めに点検、修理をしてもらうのが望ましいです。給湯器の内部は多くの機器があり、何も知らない状態で触るのは非常に危険です。応急処置をしてもエラーコードが表示されるとき一時的には直るもののエラーコードが頻繁に表示されるようであれば一度給湯器専門業者へ点検してもらうことをおすすめします。

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イースマイル

イースマイル 画像引用:イースマイル
基本情報
住所:【東京本社】東京都大田区上池台3丁目44-9 イースマイル東京ビル
【大阪本社】大阪府大阪市中央区瓦屋町3丁目7-3 イースマイルビル
その他全国38拠点
電話番号:0120-222-794
公式HP:https://www.esmile-24.com/waterheater/
営業時間:365日24時間受付対応
保証:施工保証12年・商品保証最大10年
支払い方法:現金・クレジットカード・銀行振込・各種モバイル決済
取扱メーカー:リンナイ、ノーリツ、パロマ
施工スタッフの資格明示:〇

株式会社イースマイルの特徴

テレビCMでもよく見かけ、安心感のある給湯器交換業者です。24時間365日受付対応で、最短20分で駆けつけてくれる対応力は非常に魅力的です。実際にこちらの業者に施工を依頼しましたが、受付スタッフの対応から、作業スタッフの対応まで、非常に親切丁寧で信頼できます。給湯器交換は決して安価ではないので、クレジットカード払いにも対応してくれていてとても助かりました。拠点も全国に38箇所あるようなので、どのエリアから依頼しても比較的迅速に対応してくれると思います。

追記(2022.2.2)
HP上には「全てのサービススタッフがワクチン接種済み」と記載されており、空間除菌装置を持参して交換・修理作業を行うとありますので、新型コロナ対策をきちんとしており、その点では安心して依頼できるかと思います。

⇒ 給湯器交換の実体験をまとめた記事はこちら

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