給湯器のエラーコードは1995年(平成7年)以降、メーカー間で統一されています。リンナイ、ノーリツ、パーパス、パロマ、長府製作所等(東京ガス・大阪ガス等のOEM製品含む)、メーカーによって取り扱い説明書に記載のエラー表記名は異なりますが、原因及び対処法は原則として共通となっています。
目次
給湯器のエラーコード【350】の原因
エラーコード350は、石油給湯器特有の症状で、オイルサーミスタ(中和器サーミスタ)の異常で起こるエラーです。
故障原因はサーミスタの断線、地絡(意図しない漏電)、抵抗値の異常などが考えられますが、いずれにしても、目視によるチェック・故障個所の特定が難しいエラーとなります。
エラー深刻度:★★★☆☆
350エラーは誤検知でも発生する可能性があり、その際はリモコンのリセット操作で直ります。故障の場合、漏電が原因となると他の機器に悪影響を及ぼす可能性もありますので、早めの対処が必要です。
給湯器のエラーコード【350】の対処法
リモコンの電源を入れなおす
一旦お湯の使用を止め、給湯器のリモコンの電源を一旦切り、再度電源を入れなおします。センサーの誤検知の場合、これでエラーが解消されます。
リセット操作でエラーが再発しなければ、センサーが断線している可能性はなくなります。そのまま使用できますが、エラーが再発する可能性もあります。
エラーが再発する場合は修理業者を呼ぶ
リモコンのリセット操作でエラーが直らない・再発する場合には、漏電(短絡)や経年劣化による故障の可能性が高く、修理が必要です。350エラーの修理にかかる費用は以下が目安です。
- 給湯器電装系部品の修理 総額6,000~46,000円程度
詳細な故障原因により費用は異なりますが、長期間使用している給湯器の場合、341エラー以外にも他の部品が経年劣化で故障が発生する可能性が高く、場合によっては修理ではなく給湯器本体を交換した方が良いケースもありますので、修理をするか給湯器交換をしてしまうか、作業員の方と相談の上判断するのがオススメです。
修理代を安くするためのポイント
このような内部回路のエラーの場合、エラーが発生した状況の詳細はなるべく事前に伝えておきましょう。
- お湯を使用するとすぐエラーが発生するのか、しばらくして発生するのか。
- リモコンリセット操作を試したかどうか
- リセット後すぐにエラーが再発するのか、しばらくして再発するのか
状況を詳しく伝えておくことで、故障の原因を特定できるケースもあり、実際に修理を行う際の時間短縮(工賃の削減)にも繋がります。
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修理か交換か 給湯器の寿命をベースに考えよう
給湯器には寿命があり、耐用年数は10年~15年程度と言われています。使用頻度や使用環境にもよりますが、10年近く使用してから故障が発生した場合には本体交換を勧められるケースがほとんどです。
エラーが発生して修理が必要となった場合、本当に修理に費用をかけるべきか、本体を交換してしまう方が良いのか、下記記事を参考に交換した際にかかる費用などをチェックした上で検討しましょう。