給湯器交換に必要な資格とは?重要度とその詳細をチェック

給湯器を交換する際はガスや電気、水道をそれぞれ扱いますが、ガス器具は施工ミスがあればガス漏れや爆発などの人命に関わる重大な事故に繋がる恐れがあることから、施工者には資格取得が義務付けられています。ここでは、各資格とその内容について解説しています。

給湯器交換業者が提示している資格の内容と重要度

液化石油ガス設備士(国家資格) 重要度:★★★★★

LP法 第38条の4 第2項 第2号 一般家庭用等のLPガス供給・消費設備の設置工事又は変更工事に係わるLPガス設備工事の作業(硬質管相互の接続の作業、気密試験の作業等)を行う方は、必ず取得しなければならない資格で、この資格を取得しなければ、液化石油ガスの設備工事に携わることができません。

引用:高圧ガス保安協会

給湯器やガスコンロなど、LPガスを消費する設備全般を導入する際に必要な国家資格です。各都道府県で年1回開催されない為、給湯器交換業者の施工スタッフでも液化石油ガス設備士の資格は持っていないケースがあり、給湯器交換業者を見極める際には最重要な資格の一つです。筆記試験と実務試験があります。

ガス機器設置スペシャリスト/GSS(民間資格)重要度:★★★☆☆

給湯器交換を行っている業者の中ではよく見られる資格の一つで、民間資格ながら構成団体に『高圧ガス保安協会』『一般社団法人 日本ガス石油機器工業会』『一般社団法人 日本ガス協会』などの半公的機関が並んでいます。3日間にわたる受講と試験があり、受講金額もガス消費機器設置工事監督者より高額となっていてそれなりに充実した内容の資格であることが伺えます。

但し、あくまで業界が自主的に設立した民間資格である為、持っているに越したことはありませんが、この資格を保持しているからといって全ての給湯器の設置が法律的に可能、というものではなく液化石油ガス設備士が最重要資格であることは変わりません。一部ネット上でGSSの取得には液化石油ガス設備士の資格が必要とありますがこれは誤りです。上位資格はあくまで液化石油ガス設備士の方です。

店舗に登録証や登録店であることを掲示でき、資格のことを良く知らない人にも安心感を与えることができますので、どちらかと言えば商業面での利用価値が高い資格です。実際にGSSは提示していても国家資格である液化石油ガス設備士の資格明示は無い、という給湯器交換業者も少なくありません。

ガス可とう管接続工事監督者(公的資格)重要度:★★★☆☆

一般財団法人 日本ガス機器検査協会が定める資格で、ガスコンロや瞬間湯沸かし器などの接続に使われるガスホースの接続に関する知識を得られる資格です。また、都市ガス用のガス器具交換に必要な資格でもあり、給湯器交換業者ならば持っていたい資格の一つです。


画像引用:一般社団法人 日本ガス機器検査協会

ガス消費機器設置工事監督者(公的資格)重要度:★★☆☆☆

ガス消費機器の設置や変更の工事の欠陥による災害の発生を防止するため、「特定ガス消費機器の設置工事の監督に関する法律」(以下「特監法」という。)が定められています。ガス消費機器の内、構造や使用状況等からみて設置や変更の工事の欠陥に係るガスによる災害の発生のおそれが多い機器は、「特定ガス消費機器」と定められています。また、その機器の設置や変更の工事(「特定工事」といいます。)は、ガス消費機器設置工事監督者の資格(国家資格)を有する者が実地に監督するか、自らが施工しなければならないと法律で規制されています。

引用:一般財団法人 日本ガス機器検査協会

こちらは屋内に設置する給湯器(小型湯沸かし器や風呂釜給湯器)に関する設置・修理等を行う際に必要な資格です。液化石油ガス整備士の資格を持っていれば特定ガス消費機器設置工事監督者と認められるためこちらの資格を取得する必要はありません。

試験がない講習受講のみで取れる資格の為、誰でも取得可能となっていますが、公的資格のため受講時間は2日間にわたるしっかりしたものです。この資格すら施工スタッフに取らせない業者は少々問題があると言えるでしょう。

日本ガス協会 簡易内管施工士(民間資格)重要度:★★☆☆☆

3日間の講習の後に行われる試験を経て取得できる資格で、主に都市ガスが関わるガス栓について施工が出来る資格となります。ただし、大元の配管部分は触れず建物内でも隠蔽部分については施工できません。

東京ガス・大阪ガス等の都市ガスとの契約店になるには必須の資格であることから都市ガスの給湯器を交換する際に必須の資格のように思われがちですが、これもGSSと同様に商業的な意味合いの方が強い資格で、最重要資格は液化石油ガス設備士です。

TES工事士(民間資格)重要度:★★☆☆☆

東京ガスが定める民間資格で、この資格を保持しているからといって特定の専業が認められているというものではありません。給湯器に関する部分では、主に床暖房システムに関わる知識が得られる資格です。

東京ガスのセントラルヒーティングという温水暖房で給湯から床暖房まで家全体を温めるシステムに関する民間資格となっています。

東京ガス管内で床暖房給湯器の交換などを検討している方はこちらの資格があるかどうかをチェックしてみても良いのではないでしょうか。

給水装置工事主任技術者(国家資格)重要度:★☆☆☆☆

給水装置工事主任技術者試験(国家試験)に合格し、交付申請により厚生労働大臣より給水装置工事主任技術者免状の交付を受けた者をいう。給水装置工事主任技術者は、給水装置工事事業者が水道事業者から水道法に基づく指定(指定給水装置工事事業者*)を受けるための必須の国家資格である。

引用:公益財団法人 給水工事技術振興財団

こちらは家庭内の給水に関する設備に関わる資格で、給湯器の水道管の接続・修理などを行う際に必要な資格となっています。給湯器交換に関しては、必ずしも必須な資格ではなく主任技術者の資格保有者が監督の下であれば無資格のスタッフが施工しても問題はありません。また、一般の個人でも自宅敷地内であれば、法律の範囲内で無資格での施工(DIY)も可能な部分です。

給湯器に必要な資格と業者の見極め まとめ

これらの資格は、それぞれに意味があり、基本的には持っていれば持っているほど信頼度が高い、と判断して差し支えないでしょう。逆に、講習だけで取れる資格もあるにも関わらず、何も資格を明示していない業者は疑ってみる必要があります。

管理人はサイト運営上様々な給湯器交換の業者を比較していますが、これらの資格の大部分をしっかりと明示していたのは私が実際に施工をお願いした業者さんだけでした。

こちらは『他店より1円でも高い場合はご相談下さい!』と価格交渉も受け付けてくれているところなので、業者選びに迷ったら、相見積もりを取った上で下記の業者さんに相談されるのもオススメです。

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