給湯器の号数には何の意味がある?
給湯器の購入を考えて商品を見ていると、商品によって異なる「号数」が設定されていることに気が付くと思います。
給湯器の「号数」は給湯器の能力を表しており、水温+25℃のお湯が1分間に出る量を数値として示したものとなっています。例えば、1分間に20Lのお湯が出せる給湯器は20号ということになります。

給湯器を購入する際は「号数」がご自身の生活に合ったものを選ばないと、お湯を満足に使えない不便な生活を送ることになったり、より能力がいい給湯器に買い替えたくなったりするので注意が必要です。
現在の暮らしに合わせて号数を選ぶのではなく、数年後のライフスタイルの変化をイメージしながら号数を選ぶと最適な給湯器を購入することができるでしょう。
給湯器業者には悪質な業者が存在する
給湯器業者は数多く存在しますが、焦っていたり何も考えずに業者を選ぶと悪質な業者による詐欺・ぼったくり被害に遭ってしまうケースがあります。
本項では実際に発生した事例を紹介していきます。
ガス会社の代理店と嘘を付き点検をする
令和3年6月に兵庫県西宮市で、大阪ガスの代理店を装い、点検を行なう際に「給湯器の寿命なのですぐに交換したほうが良い」と持ちかけ、別の家でも同様の手口で手に入れた給湯器を使いまわし、お金を請求するという手口の事例がありました。
こういった、突然訪問をしてくるケースは悪徳業者の事例の中でも非常に多いです。
そのため、連絡無しで突然訪問してきた業者については基本的には対応をしないようにしましょう。
誇大広告を打つ
過去にSNS上で、「工事費合わせて5万円以下で給湯器を取り付けられます!」という投稿がありました。
給湯器の交換費用の相場から考えると、工事費込で給湯器を5万円以下で取り付けられるのは室内用の小型湯沸かし器くらいのものです。
給湯器自体は価格を左右する要素として設置場所や給湯器のタイプ、号数などがあげられますが、この投稿はあたかもすべての給湯器が5万円以下で設置できると錯覚させるような誇大広告でした。
このように、金額の安さを売りにして問い合わせを多く集め、施工を行って最終的に高額請求をしてくる悪質な業者も存在しますので、注意が必要です。
給湯器の修理・交換にかかる費用の相場
給湯器に不具合が起きたとき、修理するか・交換するかによってかかる料金には違いがあります。また、どんな業者に依頼するかによって料金が変わってきます。
給湯器の修理にかかる費用の相場
下記が給湯器の修理における費用の相場です。- 外部の配管、水漏れに関する交換・補修の場合 総額8,000円~15,000円程度
- 水栓金具関係の補修の場合 総額12,000円~20,000円程度
- リモコンのみ故障、交換の場合 総額 15,000円~20,000円程度
- 給湯器燃焼系部品の修理 総額17,000円~33,000円程度
- 給湯器電装系部品の修理 総額6,000円~46,000円程度
- 給湯器安全装置の修理 総額7,500円~58,000円程度
- 給湯器水制御装置の修理 総額10,000円~35,000円程度
- 部品代:修理を行う際に使用する部品の代金
- 技術料・工事費:修理作業を行う場合にかかる料金
- 出張費:業者が自宅まで駆けつける際にかかる費用
- 点検費用:給湯器の状態をチェックし点検した際にかかる費用
- 廃材処分費:不要になった部品等を廃棄する際にかかる費用
給湯器の交換にかかる費用の相場
給湯器を交換した場合にかかる費用の相場は以下のようになっています。給湯専用 | 追い焚きアリ | 追い焚き+床暖房 | |
---|---|---|---|
従来型16号給湯器 | 60,000円~ | 90,000円~ | 180,000円~ |
従来型20号給湯器 | 70,000円~ | 110,000円~ | 190,000円~ |
従来型24号給湯器 | 70,000円~ | 120,000円~ | 200,000円~ |
エコジョーズ16号 | 100,000円~ | 130,000円~ | 200,000円~ |
エコジョーズ20号 | 120,000円~ | 150,000円~ | 210,000円~ |
エコジョーズ24号 | 130,000円~ | 150,000円~ | 220,000円~ |
エコキュート | ― | 300,000円~ | 300,000円~ |
エコワン | ― | 600,000円~ | 600,000円~ |
※工賃コミの総額目安です。 |
給湯器の凍結の危険性と凍結対策
外気温が0℃を下回るような日にお湯が出なくなってしまった場合、給湯器が凍結している可能性があります。
給湯器が凍結するとお湯が使えなくなってしまうことはもちろん、凍結箇所によっては破損・損傷による修理が必要になることもあります。
水は液体から固体になるときに体積が膨張する性質があるので、破損・損傷を防ぐためにも給湯器の凍結対策が重要になります。
給湯器の凍結対策として以下の4つの対策が挙げられます。
- 凍結予防ヒーター機能・自動ポンプ運転機能を活用する
- 給湯栓からお湯を出し続ける
- 給湯器の水抜きをする
- 配管周りにヒーターや断熱材を設置する
凍結予防ヒーター機能・自動ポンプ運転機能の活用で充分な対策になりますが、寒波など強い寒気が襲ってくる際は追加で他の対策も実践してみてください。