給湯器の修理や交換にかかる時間は?
給湯器の工事にかかる時間はその状況によって変わりますが、修理の場合、そもそも修理できるのか、また修理のために必要な部品は調達が可能なのかを現場にて判断するため、かかる時間の想定が難しい工事のひとつです。
例えば、修理は可能ではあるが部品の調達に時間がかかる場合は部品が到着してからの施工になるため、数日はかかってしまう可能性もあります。
一方で、交換を行なう場合は希望する給湯器さえあれば以下のような時間で交換工事を行なうことができます。
新しい給湯器の種類 | 交換工事の所要時間 |
---|---|
一般的な家庭用給湯器 (給湯専用) | 約2時間 |
一般的な家庭用給湯器 (セミオートタイプ・フルオートタイプ) | 約3時間 |
エコジョーズ・エコキュート | 3~4時間 |
床暖房付き給湯器 | 4~6時間 |
一般的な家庭用給湯器
一般的な家庭用給湯器はいわゆる従来品などと呼ばれる製品を指します。給湯器を専門にしている業者や水まわりやガスの知識のある業者であれば構造を理解しており、作業自体にも慣れているためさほど時間がかからない事が多いです。
セミオート、フルオートと呼ばれる給湯器はお湯張りや追い焚きなどを自動で行ってくれる機能を持つ給湯器を指します。
こちらは機能面が増えることで施工時間も若干ではありますが長めに見ておくと良いでしょう。
エコジョーズ・エコキュート
エコジョーズやエコキュートは給湯の仕組みこそ異なりますが、ガスだけを使用するのではなく大気の熱や排気熱を利用して効率良く給湯をする給湯器を指します。
とくにエコキュートはサイズも従来の給湯器よりも大きく、施工には時間を要します。
床暖房付き給湯器
床暖房付き給湯器は「給湯暖房熱源機(TES)」とも呼ばれる給湯器を指します。
こちらは暖房配管など部品が多く、熱源機本体自体も重く交換作業には多くの時間を要します。
給湯器の修理や交換は自分で行なってはいけない
給湯器の交換を自分でもできるのかと考える人がたまにいますが、そもそも給湯器の修理や交換は国が定める資格保有者しか施工してはなりません。いくら知識をつけていたり、腕に自信があるという方でも自分で作業をしようとは思わないようにしてください。
本体そのものを壁などに設置するところまでは無資格でも可能ですが、ガス・水道の配管との接続や、電気設備の変更には国家資格が必要で、無資格施工は犯罪です。
仮に電気関係の工事を無資格で行った場合には、電気工事士法違反として、30万円以下の罰金か1年以下の懲役が科せられます。
ちなみに給湯器の施工に必要な資格には以下のようなものがあります。
- 液化石油ガス設備士(国家資格)
- ガス機器設置スペシャリスト/GSS(民間資格)
- ガス可とう管接続工事監督者(公的資格)
- ガス消費機器設置工事監督者(公的資格)
- 日本ガス協会 簡易内管施工士(民間資格)
- TES工事士(民間資格)
- 給水装置工事主任技術者(国家資格)
給湯器の業者に施工を依頼する際に、こういった資格があればあるほど信用度が高いと判断してよいでしょう。
中には施工をする上で必須とも言える資格がありますが、必ずしも必要でない資格もあるため注意しましょう。
しかし、給湯器や水まわり、ガスを触る上での知識が多いことを証明するものなので多いに越したことはありません。
給湯器の号数には何の意味がある?
給湯器の購入を考えて商品を見ていると、商品によって異なる「号数」が設定されていることに気が付くと思います。
給湯器の「号数」は給湯器の能力を表しており、水温+25℃のお湯が1分間に出る量を数値として示したものとなっています。例えば、1分間に20Lのお湯が出せる給湯器は20号ということになります。

給湯器を購入する際は「号数」がご自身の生活に合ったものを選ばないと、お湯を満足に使えない不便な生活を送ることになったり、より能力がいい給湯器に買い替えたくなったりするので注意が必要です。
現在の暮らしに合わせて号数を選ぶのではなく、数年後のライフスタイルの変化をイメージしながら号数を選ぶと最適な給湯器を購入することができるでしょう。
給湯器、戸建てとマンションでは何が違う?
戸建てとマンションでは主に給湯器の設置場所に違いがあり、その理由としては家主が所有する面積にあります。 戸建ての場合は隣家と距離があり、建物と塀の間にスペースが空いているイメージをしてもらえると分かりやすいかと思いますが、その空いたスペースに給湯器を設置することが可能です。 一方でマンションの場合、パイプシャフトなどの共有スペースに給湯器が設置されている事もあるため、戸建てと比較すると給湯器を設置できるスペースに限りがある場合が多いです。
給湯器交換の費用と相場一覧
