そもそも悪質な業者に当たるとどんな被害が?

給湯器業者の選び方を間違えてしまい悪質な業者に依頼すると、以下のようなトラブルに巻き込まれる可能性があります。
- 相場よりも高い金額で見積もりが出される
- スケジュール通りに施工してくれない
- 中途半端な工事ですぐに給湯器にトラブルが起こる
- 不必要な部品を高額で売り付けてくる
- ホームページに記載されている内容と違う
- 修理ができず、さらには破損される
実際にネット上ではこのような被害は報告されており、どれも他人事ではなく自分の身に降りかかる可能性は十分にあります。
もし仮に業者選びに失敗し、このような被害を受けた時にはすぐに業者への依頼を取り下げ、改めて別の業者に依頼すべきです。
しかしこのような被害を受ける前の、これから業者を選ぶという状態であれば、業者選びをしっかり行うことがトラブルを避ける最善策になります。
給湯器交換業者を選ぶ基準

給湯器交換業者選びの際は以下を意識しましょう。
- 給湯器交換にかかる費用
- 保証やアフターサービスの有無
- 施工スタッフの資格の有無
- 施工実績
- 業者の口コミ、評判
- 電話受付スタッフの対応
給湯器交換にかかる費用
給湯器交換は依頼する業者によってかかる費用が違うため、どの業者がいくらの費用がかかるのかを必ず把握しましょう。
給湯器交換自体は決して安い出費ではなく、ある程度の負担がかかってしまうため、様々な業者を精査するのは当たり前だと思いますが、複数の業者で相見積もりをすることで、交換しようと思っている給湯器の相場を知ることができます。
ですので、そういった意味でも複数の業者で相見積もりを行い、依頼する業者を検討しましょう。
ただし注意点として、ずば抜けて価格が安い業者には注意が必要です。
給湯器は時期によっては同じ給湯器でもメーカーと給湯器業者では価格が違い、7~8割引きで販売されることも珍しくないため、安さを前に出す業者も多いですが、人件費を削った分作業が遅い、スタッフの教育ができておらず技術力が乏しい等、安すぎても問題は出てきます。
その為、給湯器交換業者は必ず適正な値段の業者を選ぶようにしましょう。
保証やアフターサービスの有無
給湯器は設置して終わりではなく、その後長い期間使い続けていくため、交換を依頼する業者にどのような保証、アフターサービスがあるのかを把握しておきましょう。
給湯器の寿命は一般的に10年前後と言われています。
その為、工事保証や商品保証はそれに近い期間のものが望ましいと思います。
また保証には「商品保証」と「工事保証」の2種類の保証があり、その中でも業者によっては長期保証が有料になる場合もあります。
保証期間は業者のサイトに記載してあることが多いのですが、もしも記載がない場合は直接連絡して聞いてみることをおすすめします。
施工スタッフの資格の有無
給湯器交換業者が持っている資格としては以下のようなものがあります。
- 液化石油ガス整備士
- ガス機器設置スペシャリスト
- ガス可とう管接続工事監督者
- ガス消費機器設置工事監督者
- 日本ガス協会 簡易内管施工士
- TES工事士
- 給水装置工事主任技術者
給湯器交換にはこれら全ての資格が必要というわけではありませんが、資格が多ければ多いほど、適切な施工を行うことができますので信頼度は高いと言えるでしょう。
逆に言うと、資格を持っていないスタッフによる無資格の工事が行われると、給湯器が使えないだけではなく、例えば火災などの人命に関わるような重大な事故に繋がる可能性もあります。
そういった被害を防ぐためにも、施工してくれるスタッフがどのような資格を持っているのか、きちんと問い合わせをして把握しましょう。
各資格の内容に関してはこちらの記事で詳しく説明していますので参考にしてみてください。
参考記事:「給湯器交換に必要な資格とは?重要度とその詳細をチェック」施工実績
施工実績が多い業者はそれだけ経験や知識が豊富にあり、なおかついろんな客の信頼を得ているという証拠になるため、施工実績はチェックしましょう。
具体的には以下のような項目をチェックします。
- 施工事例数
- 創業年数
- 各エリアにある拠点数
施工事例数は実績の多さに直結し、創業年数や拠点数はその業者の規模の大きさを計るためにも重要です。
創業年数が長い・拠点数が多い企業ほど、たくさんの方に信頼されて規模が大きくなった企業ですので、その辺も意識してチェックしましょう。
それに加えサイト内で公開されているお客様の声等も参考にすると良いでしょう。業者の口コミ、評判
業者の口コミ、評判は実際にその業者を利用した人の声が聞けるため、参考にしましょう。
ただし、一部のランキングサイトや口コミサイトでは、給湯器に限らずどの業界でも業者の方が自分の会社をよく見せるために自ら良い評価の口コミを書いたり、競合他社の悪い評判を書いたりするケースがあります。
とはいえ、ステマを具体的に見破る方法はありません。
その為口コミや評判を”参考”に、実際に問い合わせを行い、最終的にはご自身で判断するための材料として使ってみるのが良いでしょう。
電話受付スタッフの対応
電話対応スタッフは、業者とお客さんが最初に交わる場所でもありますので、電話対応を行っているスタッフがしっかりと応対できていたかどうかで、業者全体のスタッフの教育度を推測することができます。
具体的には以下のような項目をチェックしましょう。
- きちんと挨拶をしてくれるか
- 費用や対応方法、工事の流れ等を分かりやすく説明してくれるか
- 質問した際に明確な回答をくれるか
- 態度や言葉遣いに問題はないか
こういった項目をチェックする意味でも、なるべくホームページからメールするのではなく、電話で直接連絡をし、実際の応対を確かめつつ見積もりを出してもらうのが良いでしょう。
良い業者にはこんな特徴がある
業者を選ぶ基準を満たすような良い業者はこんな特徴があります。
- 給湯器交換にかかる費用が適正価格(安すぎない)
- 保証やアフターサービスが充実している
- 実績が豊富にある
- 電話した際のスタッフの対応が良い
- スタッフの施工資格を明示してくれる
- 口コミや評判に良い書き込み、悪い書き込みが多すぎない
これらはすべて施工前にホームページを見る・問い合わせを行うことで判明する部分ですので、ぜひ調べてみてください。
ちなみに業者を選ぶ基準を意識して、私が実際に選んだ業者はこちらです。
兵庫県でも対応している交換業者ですので、ぜひ参考にしてみてください。
信頼できる業者は自分で選びましょう

今回は7つの業者の特徴や口コミ・評判をご紹介しましたが、自分が依頼する業者は自分で確かめてから決めましょう。
どのようなトラブルでどのような給湯器を交換するのか等、人によって給湯器トラブルのケースは違うため、かかる費用や時間、問い合わせのタイミングによって対応するスタッフも違います。
その為、AさんにとってはC社が良くても、BさんにとってC社が良くないということももちろんあります。
ですので、複数の業者に見積もりを依頼することで、業者によるトラブルを未然に防ぐことにもつながっていきます。
費用が安い、口コミが良いという部分的な評価に惑わされず、きちんと自分で判断し、信頼できる業者に給湯器の交換をお願いできるように、ぜひこの記事を役立ててください。