給湯器交換の判断基準とおすすめのタイミング
給湯器の交換の判断基準は寿命といわれている10年が目安とされています。
10年の寿命は使用状況や環境によって前後するので、以下のような不具合が発生していないかも判断基準として確認してみてください。
- 給湯器のリモコンにエラー表示が出るようになる
- 運転中の給湯器から、普段聞いたことがない異音がする
- お湯の温度が熱くなったり、ぬるくなったりすることがある
- 時々、お湯にならないことがある
- 給湯器から水漏れしている
- 給湯器の外装下部の錆がひどくなっている
- 給湯器の排気口の周辺が黒くなっている
これらの症状は給湯器の経年劣化のサインなので、どれか一つでも当てはまるようであれば一度点検してもらうことをおすすめします。
給湯器の修理や交換は自分で行なってはいけない
給湯器の交換を自分でもできるのかと考える人がたまにいますが、そもそも給湯器の修理や交換は国が定める資格保有者しか施工してはなりません。いくら知識をつけていたり、腕に自信があるという方でも自分で作業をしようとは思わないようにしてください。
本体そのものを壁などに設置するところまでは無資格でも可能ですが、ガス・水道の配管との接続や、電気設備の変更には国家資格が必要で、無資格施工は犯罪です。
仮に電気関係の工事を無資格で行った場合には、電気工事士法違反として、30万円以下の罰金か1年以下の懲役が科せられます。
ちなみに給湯器の施工に必要な資格には以下のようなものがあります。
- 液化石油ガス設備士(国家資格)
- ガス機器設置スペシャリスト/GSS(民間資格)
- ガス可とう管接続工事監督者(公的資格)
- ガス消費機器設置工事監督者(公的資格)
- 日本ガス協会 簡易内管施工士(民間資格)
- TES工事士(民間資格)
- 給水装置工事主任技術者(国家資格)
給湯器の業者に施工を依頼する際に、こういった資格があればあるほど信用度が高いと判断してよいでしょう。
中には施工をする上で必須とも言える資格がありますが、必ずしも必要でない資格もあるため注意しましょう。
しかし、給湯器や水まわり、ガスを触る上での知識が多いことを証明するものなので多いに越したことはありません。
給湯器の修理・交換にかかる費用の相場
給湯器に不具合が起きたとき、修理するか・交換するかによってかかる料金には違いがあります。また、どんな業者に依頼するかによって料金が変わってきます。
給湯器の修理にかかる費用の相場
下記が給湯器の修理における費用の相場です。- 外部の配管、水漏れに関する交換・補修の場合 総額8,000円~15,000円程度
- 水栓金具関係の補修の場合 総額12,000円~20,000円程度
- リモコンのみ故障、交換の場合 総額 15,000円~20,000円程度
- 給湯器燃焼系部品の修理 総額17,000円~33,000円程度
- 給湯器電装系部品の修理 総額6,000円~46,000円程度
- 給湯器安全装置の修理 総額7,500円~58,000円程度
- 給湯器水制御装置の修理 総額10,000円~35,000円程度
- 部品代:修理を行う際に使用する部品の代金
- 技術料・工事費:修理作業を行う場合にかかる料金
- 出張費:業者が自宅まで駆けつける際にかかる費用
- 点検費用:給湯器の状態をチェックし点検した際にかかる費用
- 廃材処分費:不要になった部品等を廃棄する際にかかる費用
給湯器の交換にかかる費用の相場
給湯器を交換した場合にかかる費用の相場は以下のようになっています。給湯専用 | 追い焚きアリ | 追い焚き+床暖房 | |
---|---|---|---|
従来型16号給湯器 | 60,000円~ | 90,000円~ | 180,000円~ |
従来型20号給湯器 | 70,000円~ | 110,000円~ | 190,000円~ |
従来型24号給湯器 | 70,000円~ | 120,000円~ | 200,000円~ |
エコジョーズ16号 | 100,000円~ | 130,000円~ | 200,000円~ |
エコジョーズ20号 | 120,000円~ | 150,000円~ | 210,000円~ |
エコジョーズ24号 | 130,000円~ | 150,000円~ | 220,000円~ |
エコキュート | ― | 300,000円~ | 300,000円~ |
エコワン | ― | 600,000円~ | 600,000円~ |
※工賃コミの総額目安です。 |
給湯器の給湯量が季節で異なる理由
同じ給湯器を使用していても季節によって給湯量が変わってしまいます。給湯量が変わってしまう原因は給湯器使用時の水温にあります。
水温によって給湯量が変わる理由は、1分間あたりの給湯量が次ように算出されるためです。
水道の水温は夏が約25℃、冬が約9℃なのでそれぞれの季節の給湯量は次のようになります。(給湯器の号数を20号、設定温度を40℃とする)
(冬)20×25÷(40-9)≒16.1 L/分
このように季節毎の水温の変化により給湯量が2倍以上変化することがあります。給湯量が変化すると給湯器の故障を考えてしまいますが、季節によるものであれば故障ではないのでご安心ください。