給湯器の凍結の危険性と凍結対策
外気温が0℃を下回るような日にお湯が出なくなってしまった場合、給湯器が凍結している可能性があります。
給湯器が凍結するとお湯が使えなくなってしまうことはもちろん、凍結箇所によっては破損・損傷による修理が必要になることもあります。
水は液体から固体になるときに体積が膨張する性質があるので、破損・損傷を防ぐためにも給湯器の凍結対策が重要になります。
給湯器の凍結対策として以下の4つの対策が挙げられます。
- 凍結予防ヒーター機能・自動ポンプ運転機能を活用する
- 給湯栓からお湯を出し続ける
- 給湯器の水抜きをする
- 配管周りにヒーターや断熱材を設置する
凍結予防ヒーター機能・自動ポンプ運転機能の活用で充分な対策になりますが、寒波など強い寒気が襲ってくる際は追加で他の対策も実践してみてください。
給湯器メーカーの違いによってどんな差がある?
リンナイやノーリツ、パロマなど給湯器を扱っているメーカーは多数ありますが、結論、メーカーによって給湯器の能力に差が出ることはあまりありません。
つまりどのメーカーも給湯器自体の基本的な性能や耐用年数、故障のしやすさや品質等に大きな差はないため、基本的にはどのメーカーを選んでも安心です。
そのため、メーカーを軸として選ぶ際には以下のような選び方をする人が多いです。
- 必要な機能を基準に、その機能が備わっているメーカーを選ぶ
- 好きなデザインの給湯器を販売しているメーカーを選ぶ
- メーカー全体の会社の規模感から信頼できそうなメーカーを選ぶ
- 他の住宅設備と同じメーカーを選ぶ
例えば、家族に高齢者や子供がいるから浴室内をモニターできる機能がほしい、帰ったらすぐにお風呂に入りたいからスマホで連携できるものが良い、などの生活をする中で生じる悩みや希望を叶えられるメーカーを選ぶ人が多いです。
ですので、メーカーを軸として選ぶ際は、どのような観点を重視するのかを意識し、それに見合ったメーカーの給湯器を選ぶと良いでしょう。
給湯器も法定点検を受ける必要がある?
給湯器にはいくつか種類がありますが、石油給湯器をお使いの方は法定点検の実施が責務として定められています。
法定点検の対象になる石油給湯器は設置から9~11年経過した給湯器で、点検が必要な時期になるとはがきやメールなどで通知が届くようになっています。
給湯器の寿命は10年前後と言われているため、法定点検を受けないと重大な不具合や故障を抱えたまま使用してしまうリスクが高くなります。
法定点検は有償の点検なのであまり受けたくないと思うかもしれませんが、安全に給湯器を使い続けるためにもぜひ受けるようにしましょう。
また、給湯器の寿命が近づいている、もしくは過ぎていることに変わりはないので、この機会に給湯器の交換も視野に入れてご検討ください。
給湯器の修理や交換は自分で行なってはいけない
給湯器の交換を自分でもできるのかと考える人がたまにいますが、そもそも給湯器の修理や交換は国が定める資格保有者しか施工してはなりません。いくら知識をつけていたり、腕に自信があるという方でも自分で作業をしようとは思わないようにしてください。
本体そのものを壁などに設置するところまでは無資格でも可能ですが、ガス・水道の配管との接続や、電気設備の変更には国家資格が必要で、無資格施工は犯罪です。
仮に電気関係の工事を無資格で行った場合には、電気工事士法違反として、30万円以下の罰金か1年以下の懲役が科せられます。
ちなみに給湯器の施工に必要な資格には以下のようなものがあります。
- 液化石油ガス設備士(国家資格)
- ガス機器設置スペシャリスト/GSS(民間資格)
- ガス可とう管接続工事監督者(公的資格)
- ガス消費機器設置工事監督者(公的資格)
- 日本ガス協会 簡易内管施工士(民間資格)
- TES工事士(民間資格)
- 給水装置工事主任技術者(国家資格)
給湯器の業者に施工を依頼する際に、こういった資格があればあるほど信用度が高いと判断してよいでしょう。
中には施工をする上で必須とも言える資格がありますが、必ずしも必要でない資格もあるため注意しましょう。
しかし、給湯器や水まわり、ガスを触る上での知識が多いことを証明するものなので多いに越したことはありません。