こんな症状が出た時は業者に相談しましょう
給湯器にはさまざまなトラブルが起きる可能性がありますが、以下のような症状が出た場合は業者に相談しましょう。- お湯が出ない
- お湯が出るまで時間がかかる
- 異音が聞こえる
- エラーコードが表示されている
お湯が出ない
水栓からお湯が出ない場合、まずは家の水栓を全て確認し、一箇所の水栓しか出ない場合は給湯器ではなく蛇口や水栓が壊れている可能性がありますが、その他の水栓からもお湯が出ない場合は給湯器本体のトラブルである可能性があります。
その際、ガスコンロ等の他のガス機器もチェックし、ガスの供給に問題が無い場合は給湯器本体のトラブルですので、業者に相談しましょう。
お湯が出るまで時間がかかる
お湯が出るまでに時間がかかる場合、給湯器の点火不良などの内部部品の故障や寿命である可能性があるため、業者による修理・交換が必要になる可能性があります。
例えばお風呂でお湯を使う際に、シャワーから初めは水が出て、その後お湯になるという現象があると思いますが、あれは配管自体に溜まっている水が最初に流れ、その後給湯器で温められたお湯が出るため基本的には正常な現象です。
しかし、給湯器の点火不良などの故障が起きている場合は、水が温められてお湯になるまで時間がかかるため、最初の水が流れる時間も必然的に長くなります。
ですので、水温の下がっている冬でないのにもかかわらず以前よりもお湯になるまで時間がかかると感じた場合は一度業者に相談したほうがよいでしょう。
異音が聞こえる
給湯器が作動するとさまざまな音がし、中には不具合を示すような音もあります。
例えば「ピーピー」と汽笛や笛のような高い音はファンモーターの不具合や燃焼状態に異常がおきている可能性があり、「ボンッ」という小さな爆発音が聞こえた場合は、給湯器内部の燃焼系装置や電装系装置に異常が起きている可能性が考えられます。
一方で問題なく作動していても聞こえる音もあり、例えば「ブーン」や「ウィーン」という音は給湯器の代表的な正常音で、ファンモーターが回転している音、「ジュージュー」「シュー」という音は給湯器内部の水滴が蒸発する音です。 給湯器内の結露で発生した水滴や入り込んだ水滴などが給湯器内部の熱によって蒸発する音ですべて問題無い音です。
日々、給湯器を使用しているなかで聞き慣れない音が聞こえてきた場合には給湯器のトラブルである可能性がありますので、心配に感じた方は業者に相談しましょう。
エラーコードが表示されている
エラーコードとは給湯器のリモコンに表示される英数字のことで、給湯器自体に問題が発生した場合に画面に表示されることがあります。
エラーコードの中には問題が発生していないのにも関わらず表示されるものもあり例えば「888」または「88」は給湯器の点検時期を知らせる意味のエラーコードです。
また、エラーコードの中にはリモコンの再起動を行なうことで再び問題なく使える場合もありますが、すべてのエラーコードには意味があり、すぐに使用を中止し業者を呼ぶ必要があるものもあります。
ですので、エラーコードが表示された場合にはその意味を調べ、必要であればすぐに業者に連絡・相談をするのが望ましいです。
給湯器はリースできる?リース使用時の注意点
給湯器購入の初期費用は高いのでどうにかして抑えられないかと考えている方もいらっしゃると思います。どうしても初期費用を抑えたいという方はリースという方法もありますが、注意点があるのでそれを理解したうえで利用するようにしましょう。
給湯器をリースすると初期費用は抑えることができますが、リース期間が長いと購入と比べて総費用は高くなります。使用料は毎月数千円と安く感じますが、購入したときには払うことのなかった手数料や金利も支払うことになるので、総費用は割高になってしまいます。
また、基本的に中途解約はできない契約になっており、どうしても中途解約する場合は違約金の支払いが発生してしまいます。給湯器の設置に関して総費用を抑えたい方は初期費用を捻出して購入することをおすすめいたします。
リースにも初期費用以外に最新機種を使用し続けられるなどのメリットもあるので、注意点と比較しつつ検討してみてください。
給湯器の修理や交換は自分で行なってはいけない
給湯器の交換を自分でもできるのかと考える人がたまにいますが、そもそも給湯器の修理や交換は国が定める資格保有者しか施工してはなりません。いくら知識をつけていたり、腕に自信があるという方でも自分で作業をしようとは思わないようにしてください。
本体そのものを壁などに設置するところまでは無資格でも可能ですが、ガス・水道の配管との接続や、電気設備の変更には国家資格が必要で、無資格施工は犯罪です。
仮に電気関係の工事を無資格で行った場合には、電気工事士法違反として、30万円以下の罰金か1年以下の懲役が科せられます。
ちなみに給湯器の施工に必要な資格には以下のようなものがあります。
- 液化石油ガス設備士(国家資格)
- ガス機器設置スペシャリスト/GSS(民間資格)
- ガス可とう管接続工事監督者(公的資格)
- ガス消費機器設置工事監督者(公的資格)
- 日本ガス協会 簡易内管施工士(民間資格)
- TES工事士(民間資格)
- 給水装置工事主任技術者(国家資格)
給湯器の業者に施工を依頼する際に、こういった資格があればあるほど信用度が高いと判断してよいでしょう。
中には施工をする上で必須とも言える資格がありますが、必ずしも必要でない資格もあるため注意しましょう。
しかし、給湯器や水まわり、ガスを触る上での知識が多いことを証明するものなので多いに越したことはありません。
給湯器業者には悪質な業者が存在する
給湯器業者は数多く存在しますが、焦っていたり何も考えずに業者を選ぶと悪質な業者による詐欺・ぼったくり被害に遭ってしまうケースがあります。
本項では実際に発生した事例を紹介していきます。
ガス会社の代理店と嘘を付き点検をする
令和3年6月に兵庫県西宮市で、大阪ガスの代理店を装い、点検を行なう際に「給湯器の寿命なのですぐに交換したほうが良い」と持ちかけ、別の家でも同様の手口で手に入れた給湯器を使いまわし、お金を請求するという手口の事例がありました。
こういった、突然訪問をしてくるケースは悪徳業者の事例の中でも非常に多いです。
そのため、連絡無しで突然訪問してきた業者については基本的には対応をしないようにしましょう。
誇大広告を打つ
過去にSNS上で、「工事費合わせて5万円以下で給湯器を取り付けられます!」という投稿がありました。
給湯器の交換費用の相場から考えると、工事費込で給湯器を5万円以下で取り付けられるのは室内用の小型湯沸かし器くらいのものです。
給湯器自体は価格を左右する要素として設置場所や給湯器のタイプ、号数などがあげられますが、この投稿はあたかもすべての給湯器が5万円以下で設置できると錯覚させるような誇大広告でした。
このように、金額の安さを売りにして問い合わせを多く集め、施工を行って最終的に高額請求をしてくる悪質な業者も存在しますので、注意が必要です。