給湯器はリースできる?リース使用時の注意点
給湯器購入の初期費用は高いのでどうにかして抑えられないかと考えている方もいらっしゃると思います。どうしても初期費用を抑えたいという方はリースという方法もありますが、注意点があるのでそれを理解したうえで利用するようにしましょう。
給湯器をリースすると初期費用は抑えることができますが、リース期間が長いと購入と比べて総費用は高くなります。使用料は毎月数千円と安く感じますが、購入したときには払うことのなかった手数料や金利も支払うことになるので、総費用は割高になってしまいます。
また、基本的に中途解約はできない契約になっており、どうしても中途解約する場合は違約金の支払いが発生してしまいます。給湯器の設置に関して総費用を抑えたい方は初期費用を捻出して購入することをおすすめいたします。
リースにも初期費用以外に最新機種を使用し続けられるなどのメリットもあるので、注意点と比較しつつ検討してみてください。
給湯器の修理や交換は自分で行なってはいけない
給湯器の交換を自分でもできるのかと考える人がたまにいますが、そもそも給湯器の修理や交換は国が定める資格保有者しか施工してはなりません。いくら知識をつけていたり、腕に自信があるという方でも自分で作業をしようとは思わないようにしてください。
本体そのものを壁などに設置するところまでは無資格でも可能ですが、ガス・水道の配管との接続や、電気設備の変更には国家資格が必要で、無資格施工は犯罪です。
仮に電気関係の工事を無資格で行った場合には、電気工事士法違反として、30万円以下の罰金か1年以下の懲役が科せられます。
ちなみに給湯器の施工に必要な資格には以下のようなものがあります。
- 液化石油ガス設備士(国家資格)
- ガス機器設置スペシャリスト/GSS(民間資格)
- ガス可とう管接続工事監督者(公的資格)
- ガス消費機器設置工事監督者(公的資格)
- 日本ガス協会 簡易内管施工士(民間資格)
- TES工事士(民間資格)
- 給水装置工事主任技術者(国家資格)
給湯器の業者に施工を依頼する際に、こういった資格があればあるほど信用度が高いと判断してよいでしょう。
中には施工をする上で必須とも言える資格がありますが、必ずしも必要でない資格もあるため注意しましょう。
しかし、給湯器や水まわり、ガスを触る上での知識が多いことを証明するものなので多いに越したことはありません。
エコジョーズ・エコキュートという選択肢
給湯器の交換を考えている場合、従来型のガス給湯器に交換するのも一つの手ですが、最新のエコジョーズやエコキュートに交換するという選択肢もあります。 エコジョーズやエコキュートには以下のような特徴があります。エコジョーズの特徴
エコジョーズはガスを利用してお湯を作るため、その点で言えば従来型のガス給湯器と同じですが、従来型では捨てていた排気熱を再利用することで、従来型のガス給湯器よりも少ないエネルギーでお湯を作ることができます。 少ないガスの量で効率良くお湯を沸かすことができるため、省エネにつながる環境と家計に優しい給湯器です。 ただし、エコジョーズは従来型の給湯器よりも初期費用が高いため、あまりお湯を使わないという家庭の場合、いくらエコジョーズで安くお湯を作っても、初期費用で支払った差額を取り返せない可能性があります。 そのため、目安としてはつきの平均のガス代が1万円を超えるような家庭であれば、エコジョーズに交換することでお得になる可能性があります。エコキュートの特徴
エコキュートは従来型やエコジョーズと違い、大気中の熱を利用してお湯を作る電気式の給湯器です。 エコキュートを設置するための初期費用は従来型のガス給湯器やエコジョーズよりも高く、さらにエコキュートは本体のサイズが従来型やエコジョーズよりも倍以上大きいため、設置をする場所も考える必要があります。 しかし、ランニングコストはエコジョーズよりもお得となっており、年間にかかるコストを抑えたいという方はエコキュートの方がおすすめです。 また、設定によって異なることもありますが電力のピークとなる昼間はあまり電力を使用せず、電力消費の少ない夜間をメインに運転をするためピークシフトに貢献するのも特徴のひとつでしょう。給湯器業者選びでは相見積もりは必須
給湯器の業者選びでは相見積もりは絶対に行いましょう。理由としては以下のようなものが挙げられます。- 給湯器の修理・交換における費用の相場がわかる
- 業者の対応や態度、信頼度がわかる
- 保証やアフターサービス、施工にかかる日数がわかる
給湯器の修理・交換における費用の相場がわかる
給湯器の修理や交換は選ぶ業者によって金額が変わるため、今自分が望んでいる条件だとどのくらいの金額がかかるのか、という費用の大体の相場がわかります。
また、複数社で相見積もりを行なうことで、例えばあまりにも安すぎる、もしくはあまりにも高すぎる金額を伝えてくる悪質な業者による被害の回避にも繋がります。
中には出張駆けつけや見積もりが有料な業者もいるので注意が必要ですがすぐに決めるのではなく何社かの意見を聞いてみると良いでしょう。
業者の対応や態度、信頼度がわかる
業者の対応スピードや接客態度などで、どの業者が信頼できる業者なのかを比較することができます。
例えばメールで問い合わせた時にどのくらいのスピードで返信をくれるか、電話で質問した時にわかりやすく、丁寧に回答をしてくれるか、訪問してきた際の身だしなみやマナーなど、実際に比較することでわかることもあります。
依頼するのであれば、そういった部分がしっかりとできている業者の方が安心できると思いますので、自分が重視する項目に合わせて比較してみましょう。
保証やアフターサービス、施工にかかる日数がわかる
給湯器トラブルの際はいち早く解決したいと思うところですが、修理部品や交換する給湯器自体の在庫がない場合などもあります。
相見積もりを取ることで給湯器本体の取り寄せを含めた、お湯が出るまでにどれくらいの時間がかかるかを業者同士で比較することができます。
また、業者独自の保証やアフターサービスもあり、施工後どれだけ手厚くサポートしてくれるかも比較することができるため、自分にとってメリットの大きい業者を選びやすくなります。
相見積もりは最低でも3社以上で!
相見積もりは最低でも3社以上が望ましく、理由としては2社間での相見積もりだと正しい情報を判断できない場合があります。
このように、2社のみだと情報が足りず、適切に施工してくれる業者ですら疑わしく思えてしまいますが、3社以上で相見積もりを行なうことで、信頼できる業者がどれなのかわかりやすくなります。
もちろん、相見積もりを依頼する業者数が増えれば増えるほど信頼できる業者がどれなのかがわかりやすくなりますが、その分手間もかかりますので、最低でも3社以上で相見積もりをしつつ、それ以降は良さそうと思う業者に相談するのが良いでしょう。
今回は給湯器交換にかかる費用を軸に説明をしましたが、複数社を見て一番印象の良いところに決めるなど別の観点で見るのも重要です。