給湯器業者選びでは相見積もりは必須
給湯器の業者選びでは相見積もりは絶対に行いましょう。理由としては以下のようなものが挙げられます。- 給湯器の修理・交換における費用の相場がわかる
- 業者の対応や態度、信頼度がわかる
- 保証やアフターサービス、施工にかかる日数がわかる
給湯器の修理・交換における費用の相場がわかる
給湯器の修理や交換は選ぶ業者によって金額が変わるため、今自分が望んでいる条件だとどのくらいの金額がかかるのか、という費用の大体の相場がわかります。
また、複数社で相見積もりを行なうことで、例えばあまりにも安すぎる、もしくはあまりにも高すぎる金額を伝えてくる悪質な業者による被害の回避にも繋がります。
中には出張駆けつけや見積もりが有料な業者もいるので注意が必要ですがすぐに決めるのではなく何社かの意見を聞いてみると良いでしょう。
業者の対応や態度、信頼度がわかる
業者の対応スピードや接客態度などで、どの業者が信頼できる業者なのかを比較することができます。
例えばメールで問い合わせた時にどのくらいのスピードで返信をくれるか、電話で質問した時にわかりやすく、丁寧に回答をしてくれるか、訪問してきた際の身だしなみやマナーなど、実際に比較することでわかることもあります。
依頼するのであれば、そういった部分がしっかりとできている業者の方が安心できると思いますので、自分が重視する項目に合わせて比較してみましょう。
保証やアフターサービス、施工にかかる日数がわかる
給湯器トラブルの際はいち早く解決したいと思うところですが、修理部品や交換する給湯器自体の在庫がない場合などもあります。
相見積もりを取ることで給湯器本体の取り寄せを含めた、お湯が出るまでにどれくらいの時間がかかるかを業者同士で比較することができます。
また、業者独自の保証やアフターサービスもあり、施工後どれだけ手厚くサポートしてくれるかも比較することができるため、自分にとってメリットの大きい業者を選びやすくなります。
相見積もりは最低でも3社以上で!
相見積もりは最低でも3社以上が望ましく、理由としては2社間での相見積もりだと正しい情報を判断できない場合があります。
このように、2社のみだと情報が足りず、適切に施工してくれる業者ですら疑わしく思えてしまいますが、3社以上で相見積もりを行なうことで、信頼できる業者がどれなのかわかりやすくなります。
もちろん、相見積もりを依頼する業者数が増えれば増えるほど信頼できる業者がどれなのかがわかりやすくなりますが、その分手間もかかりますので、最低でも3社以上で相見積もりをしつつ、それ以降は良さそうと思う業者に相談するのが良いでしょう。
今回は給湯器交換にかかる費用を軸に説明をしましたが、複数社を見て一番印象の良いところに決めるなど別の観点で見るのも重要です。
給湯器の修理や交換にかかる時間は?
給湯器の工事にかかる時間はその状況によって変わりますが、修理の場合、そもそも修理できるのか、また修理のために必要な部品は調達が可能なのかを現場にて判断するため、かかる時間の想定が難しい工事のひとつです。
例えば、修理は可能ではあるが部品の調達に時間がかかる場合は部品が到着してからの施工になるため、数日はかかってしまう可能性もあります。
一方で、交換を行なう場合は希望する給湯器さえあれば以下のような時間で交換工事を行なうことができます。
新しい給湯器の種類 | 交換工事の所要時間 |
---|---|
一般的な家庭用給湯器 (給湯専用) | 約2時間 |
一般的な家庭用給湯器 (セミオートタイプ・フルオートタイプ) | 約3時間 |
エコジョーズ・エコキュート | 3~4時間 |
床暖房付き給湯器 | 4~6時間 |
一般的な家庭用給湯器
一般的な家庭用給湯器はいわゆる従来品などと呼ばれる製品を指します。給湯器を専門にしている業者や水まわりやガスの知識のある業者であれば構造を理解しており、作業自体にも慣れているためさほど時間がかからない事が多いです。
セミオート、フルオートと呼ばれる給湯器はお湯張りや追い焚きなどを自動で行ってくれる機能を持つ給湯器を指します。
こちらは機能面が増えることで施工時間も若干ではありますが長めに見ておくと良いでしょう。
エコジョーズ・エコキュート
エコジョーズやエコキュートは給湯の仕組みこそ異なりますが、ガスだけを使用するのではなく大気の熱や排気熱を利用して効率良く給湯をする給湯器を指します。
とくにエコキュートはサイズも従来の給湯器よりも大きく、施工には時間を要します。
床暖房付き給湯器
床暖房付き給湯器は「給湯暖房熱源機(TES)」とも呼ばれる給湯器を指します。
こちらは暖房配管など部品が多く、熱源機本体自体も重く交換作業には多くの時間を要します。
給湯器交換の判断基準とおすすめのタイミング
給湯器の交換の判断基準は寿命といわれている10年が目安とされています。
10年の寿命は使用状況や環境によって前後するので、以下のような不具合が発生していないかも判断基準として確認してみてください。
- 給湯器のリモコンにエラー表示が出るようになる
- 運転中の給湯器から、普段聞いたことがない異音がする
- お湯の温度が熱くなったり、ぬるくなったりすることがある
- 時々、お湯にならないことがある
- 給湯器から水漏れしている
- 給湯器の外装下部の錆がひどくなっている
- 給湯器の排気口の周辺が黒くなっている
これらの症状は給湯器の経年劣化のサインなので、どれか一つでも当てはまるようであれば一度点検してもらうことをおすすめします。
給湯器のつけっぱなしと電源オン・オフはどっちがお得になる?
お湯を使用していない時でもリモコンには電気が使われているので、電気代に関しては都度電源をオン・オフした方がお得になります。しかし、つけっぱなしにする時でも都度電源をオン・オフする時でも、気を付けないと無駄な出費が発生する行動があります。
つけっぱなしにする場合は、意図しないお湯の使用に注意しないと無駄なガス代を負担することになります。水温を調整できる水栓で、中途半端な設定温度にしていると給湯器が稼働してガスを使用しまうためです。
都度電源をオン・オフにする場合は、切り替え忘れに注意しないと無駄な水道代を負担することになります。浴槽にお湯を張るときなど電源がオンになっていないと水が出続けるので、お湯を張りなおさなくてはいけなくなるためです。
どちらの方法も注意しないと無駄な出費が発生する危険性があるので、給湯器をお得に使うにはご自身が気を付けやすい方法で運用するとよいでしょう。