給湯器の修理と交換、どちらの方が良い選択?
給湯器を修理するか・交換するか悩んだ場合は以下の基準を意識して決めましょう。- 給湯器の設置年数
- 給湯器の保証期間
給湯器の設置年数
給湯器本体の寿命・耐用年数は約10年と言われているため、今使っている給湯器の設置年数が10年に近い場合は、不具合の起きた部分の修理をするよりも給湯器自体を交換してしまった方が良いでしょう。
10年近く経っており、なおかつ故障した場合、例えば修理を行なっても給湯器全体の寿命が近いため、別の箇所がまた故障してしまう可能性があり、結果として修理費用がかさみ、交換した方が安いというケースも考えられます。
また、製造から10年をすぎるとメーカー側で修理に必要な部品の保有期間が終わってしまうため、場合によっては修理をしたくても部品が存在しなく、修理することもできない可能性もあります。
ですので、給湯器を設置してから10年近い場合は修理よりも交換を検討し、例えば設置してから6年くらいの場合は修理などを考えたほうが良いでしょう。
給湯器の保証期間
給湯器には保証がついており、通常のメーカー保証はだいたい1年~2年の保証期間となっていますが、その他、業者独自の保証などもあり、その保証期間に給湯器が故障した場合は修理の方が良いでしょう。
保証を利用することで、修理にかかる費用が安くなったり、場合によっては無料になったりするケースもあります。
ただし、給湯器を故意に壊した場合など、故障は使用者に過失があると判断された場合、また自然災害による被害の場合は保証の対象外となってしまう場合がありますので、その点は注意が必要です。
しかし給湯器に不具合を感じたときには一度相談してみることをおすすめいたします。
給湯器のつけっぱなしと電源オン・オフはどっちがお得になる?
お湯を使用していない時でもリモコンには電気が使われているので、電気代に関しては都度電源をオン・オフした方がお得になります。しかし、つけっぱなしにする時でも都度電源をオン・オフする時でも、気を付けないと無駄な出費が発生する行動があります。
つけっぱなしにする場合は、意図しないお湯の使用に注意しないと無駄なガス代を負担することになります。水温を調整できる水栓で、中途半端な設定温度にしていると給湯器が稼働してガスを使用しまうためです。
都度電源をオン・オフにする場合は、切り替え忘れに注意しないと無駄な水道代を負担することになります。浴槽にお湯を張るときなど電源がオンになっていないと水が出続けるので、お湯を張りなおさなくてはいけなくなるためです。
どちらの方法も注意しないと無駄な出費が発生する危険性があるので、給湯器をお得に使うにはご自身が気を付けやすい方法で運用するとよいでしょう。
給湯器業者選びでは相見積もりは必須
給湯器の業者選びでは相見積もりは絶対に行いましょう。理由としては以下のようなものが挙げられます。- 給湯器の修理・交換における費用の相場がわかる
- 業者の対応や態度、信頼度がわかる
- 保証やアフターサービス、施工にかかる日数がわかる
給湯器の修理・交換における費用の相場がわかる
給湯器の修理や交換は選ぶ業者によって金額が変わるため、今自分が望んでいる条件だとどのくらいの金額がかかるのか、という費用の大体の相場がわかります。
また、複数社で相見積もりを行なうことで、例えばあまりにも安すぎる、もしくはあまりにも高すぎる金額を伝えてくる悪質な業者による被害の回避にも繋がります。
中には出張駆けつけや見積もりが有料な業者もいるので注意が必要ですがすぐに決めるのではなく何社かの意見を聞いてみると良いでしょう。
業者の対応や態度、信頼度がわかる
業者の対応スピードや接客態度などで、どの業者が信頼できる業者なのかを比較することができます。
例えばメールで問い合わせた時にどのくらいのスピードで返信をくれるか、電話で質問した時にわかりやすく、丁寧に回答をしてくれるか、訪問してきた際の身だしなみやマナーなど、実際に比較することでわかることもあります。
依頼するのであれば、そういった部分がしっかりとできている業者の方が安心できると思いますので、自分が重視する項目に合わせて比較してみましょう。
保証やアフターサービス、施工にかかる日数がわかる
給湯器トラブルの際はいち早く解決したいと思うところですが、修理部品や交換する給湯器自体の在庫がない場合などもあります。
相見積もりを取ることで給湯器本体の取り寄せを含めた、お湯が出るまでにどれくらいの時間がかかるかを業者同士で比較することができます。
また、業者独自の保証やアフターサービスもあり、施工後どれだけ手厚くサポートしてくれるかも比較することができるため、自分にとってメリットの大きい業者を選びやすくなります。
相見積もりは最低でも3社以上で!
相見積もりは最低でも3社以上が望ましく、理由としては2社間での相見積もりだと正しい情報を判断できない場合があります。
このように、2社のみだと情報が足りず、適切に施工してくれる業者ですら疑わしく思えてしまいますが、3社以上で相見積もりを行なうことで、信頼できる業者がどれなのかわかりやすくなります。
もちろん、相見積もりを依頼する業者数が増えれば増えるほど信頼できる業者がどれなのかがわかりやすくなりますが、その分手間もかかりますので、最低でも3社以上で相見積もりをしつつ、それ以降は良さそうと思う業者に相談するのが良いでしょう。
今回は給湯器交換にかかる費用を軸に説明をしましたが、複数社を見て一番印象の良いところに決めるなど別の観点で見るのも重要です。
給湯器業者には悪質な業者が存在する
給湯器業者は数多く存在しますが、焦っていたり何も考えずに業者を選ぶと悪質な業者による詐欺・ぼったくり被害に遭ってしまうケースがあります。
本項では実際に発生した事例を紹介していきます。
ガス会社の代理店と嘘を付き点検をする
令和3年6月に兵庫県西宮市で、大阪ガスの代理店を装い、点検を行なう際に「給湯器の寿命なのですぐに交換したほうが良い」と持ちかけ、別の家でも同様の手口で手に入れた給湯器を使いまわし、お金を請求するという手口の事例がありました。
こういった、突然訪問をしてくるケースは悪徳業者の事例の中でも非常に多いです。
そのため、連絡無しで突然訪問してきた業者については基本的には対応をしないようにしましょう。
誇大広告を打つ
過去にSNS上で、「工事費合わせて5万円以下で給湯器を取り付けられます!」という投稿がありました。
給湯器の交換費用の相場から考えると、工事費込で給湯器を5万円以下で取り付けられるのは室内用の小型湯沸かし器くらいのものです。
給湯器自体は価格を左右する要素として設置場所や給湯器のタイプ、号数などがあげられますが、この投稿はあたかもすべての給湯器が5万円以下で設置できると錯覚させるような誇大広告でした。
このように、金額の安さを売りにして問い合わせを多く集め、施工を行って最終的に高額請求をしてくる悪質な業者も存在しますので、注意が必要です。