給湯器業者には悪質な業者が存在する
給湯器業者は数多く存在しますが、焦っていたり何も考えずに業者を選ぶと悪質な業者による詐欺・ぼったくり被害に遭ってしまうケースがあります。
本項では実際に発生した事例を紹介していきます。
ガス会社の代理店と嘘を付き点検をする
令和3年6月に兵庫県西宮市で、大阪ガスの代理店を装い、点検を行なう際に「給湯器の寿命なのですぐに交換したほうが良い」と持ちかけ、別の家でも同様の手口で手に入れた給湯器を使いまわし、お金を請求するという手口の事例がありました。
こういった、突然訪問をしてくるケースは悪徳業者の事例の中でも非常に多いです。
そのため、連絡無しで突然訪問してきた業者については基本的には対応をしないようにしましょう。
誇大広告を打つ
過去にSNS上で、「工事費合わせて5万円以下で給湯器を取り付けられます!」という投稿がありました。
給湯器の交換費用の相場から考えると、工事費込で給湯器を5万円以下で取り付けられるのは室内用の小型湯沸かし器くらいのものです。
給湯器自体は価格を左右する要素として設置場所や給湯器のタイプ、号数などがあげられますが、この投稿はあたかもすべての給湯器が5万円以下で設置できると錯覚させるような誇大広告でした。
このように、金額の安さを売りにして問い合わせを多く集め、施工を行って最終的に高額請求をしてくる悪質な業者も存在しますので、注意が必要です。
給湯器交換の判断基準とおすすめのタイミング
給湯器の交換の判断基準は寿命といわれている10年が目安とされています。
10年の寿命は使用状況や環境によって前後するので、以下のような不具合が発生していないかも判断基準として確認してみてください。
- 給湯器のリモコンにエラー表示が出るようになる
- 運転中の給湯器から、普段聞いたことがない異音がする
- お湯の温度が熱くなったり、ぬるくなったりすることがある
- 時々、お湯にならないことがある
- 給湯器から水漏れしている
- 給湯器の外装下部の錆がひどくなっている
- 給湯器の排気口の周辺が黒くなっている
これらの症状は給湯器の経年劣化のサインなので、どれか一つでも当てはまるようであれば一度点検してもらうことをおすすめします。
給湯器の交換・修理を行なってくれる企業の種類
給湯器の交換・修理は以下のような企業が行なってくれます。- 給湯器メーカー
- ガス会社
- リフォーム会社・工務店
- ホームセンター・家電量販店
- 水まわり・給湯器専門業者
給湯器メーカー
メリット | デメリット |
---|---|
・自社製品に関しての知識が豊富 ・知名度があるため安心 |
・給湯器本体の割引が小さい ・基本的には修理受付のみ |
リンナイやノーリツ、パロマなどの給湯器を製造している給湯器メーカーでも給湯器の交換に対応してくれますが、そもそも基本的には修理受付のみで、修理ができないという場合のみ交換・取り替えという対応になります。
しかし、一般的に知名度があり、さらに使用している給湯器の製造元ですので悪徳業者ではありませんし、自社製品ですので知識も豊富にあるため、そういった面での安心感はあります。
一方で他の業者に比べると給湯器の交換となった場合には割引はあまりなく基本的に定価で購入することになるため、高額になりやすい点がデメリットです。
ガス会社
メリット | デメリット |
---|---|
・普段から利用しているため安心 ・連絡先を調べやすい |
・給湯器本体の割引が少ない ・給湯器の種類が少ない |
ガス給湯器にトラブルが起きた際に多くの人が依頼先として思いつくのがガス会社だと思います。
こちらも給湯器メーカーと同じく会社知名度が高いことから安心感はありますが、給湯器本体の割引が少ないため高額になりやすく、なおかつ給湯器の交換となった場合、選べる給湯器の種類は少ない傾向にあります。
ガス会社のメイン事業は給湯器ではないため、割引が少なく種類も少ないため、多くの人が依頼先として考えているガス会社は実はあまり良い選択肢とは言えないかもしれません。
リフォーム会社・工務店
メリット | デメリット |
---|---|
・給湯器以外の箇所も同時に施工可能 ・地域密着型の業者なら対応スピードが早い可能性もある |
・給湯器単体の施工は行なっていない場合もある ・公式サイトで施工事例を確認しづらい |
リフォーム会社や工務店でも給湯器の修理・交換は可能ですが、一番大きなデメリットとしては業者によっては給湯器の修理・交換のみの施工を受け付けていない可能性がある、という点です。
また、公式サイトに掲載されている施工事例はリフォームのものなので、給湯器の修理・交換の施工事例を多く掲載していない業者もあります。
しかし、キッチンやお風呂なども一緒にリフォームしたいと考えている人にはおすすめですし、地域密着型の業者であれば、施工までをスピーディーに対応してくれることもあるでしょう。
ホームセンター・家電量販店
メリット | デメリット |
---|---|
・ポイントが貯まる・使える ・型落ち品を安く買える |
・実店舗で質問してもスタッフが答えられない可能性がある ・下請け業者が施工に来る可能性がある |
ホームセンターや家電量販店の良いところはポイントが貯まる・使えるためその分他の業者よりもお得に買物ができるところです。
また運良く在庫処分品や型落ちモデル等があれば、比較的安価で購入することができます。
しかし一方で、実店舗で詳しく話を聞こうとしても、販売員の方の知識レベルが乏しい可能性もありますし、下請け業者が施工に来る可能性があるので、不安なことは当日にならないと聞けない、という可能性もあります。
水まわり・給湯器専門業者
メリット | デメリット |
---|---|
・施工にかかる費用が一番安い ・独自の保証やアフターフォローがある |
・業者数が多く、選ぶ必要がある ・一部悪質な業者が存在する |
水まわり専門業者や給湯器専門業者はこれまでの業者の中でも施工にかかる費用が一番安い傾向にあり、なおかつ独自の保証やアフターフォローなども存在しているため、メリットは非常に大きいです。
しかし、業者の数は有名な企業から無名な企業まで非常に多く、中には高額請求を行なってくるぼったくり業者も存在します。
そのため、依頼するためにはさまざまな観点から業者を比較・検討する必要があります。
本サイトでは水まわり専門業者や給湯器専門業者をいろいろな視点から調査をしていますので是非参考にしていただければと思います。
給湯器には交換時期がある?
給湯器には目安となる交換時期があり、メーカーが定めている設計標準使用期間が「10年」となっているため、およそ10年が寿命だと考えて良いでしょう。 また製造されてから10年以上が経過している給湯器の場合、修理に必要な部品の製造も終わってしまうことも多く、部品が調達できないことが原因で修理をするのも難しくなっていきます。 そのため、以下のような症状が見られたら交換することも検討した方が良いかもしれません。寿命や耐用年数を知らせるサインとは?
設置から10年程度使用していると、さまざまな部品が経年劣化していき、故障することがあり、具体的には以下のような症状が出たら、給湯器の寿命の可能性があります。- 普段とは違う異音が聞こえる
- 異臭がする
- 水からお湯になるまでの時間が長い
- 給湯器から煙が出ている
- 給湯器本体にサビが出てきた