給湯器の凍結の危険性と凍結対策
外気温が0℃を下回るような日にお湯が出なくなってしまった場合、給湯器が凍結している可能性があります。
給湯器が凍結するとお湯が使えなくなってしまうことはもちろん、凍結箇所によっては破損・損傷による修理が必要になることもあります。
水は液体から固体になるときに体積が膨張する性質があるので、破損・損傷を防ぐためにも給湯器の凍結対策が重要になります。
給湯器の凍結対策として以下の4つの対策が挙げられます。
- 凍結予防ヒーター機能・自動ポンプ運転機能を活用する
- 給湯栓からお湯を出し続ける
- 給湯器の水抜きをする
- 配管周りにヒーターや断熱材を設置する
凍結予防ヒーター機能・自動ポンプ運転機能の活用で充分な対策になりますが、寒波など強い寒気が襲ってくる際は追加で他の対策も実践してみてください。
給湯器の修理と交換、どちらの方が良い選択?
給湯器を修理するか・交換するか悩んだ場合は以下の基準を意識して決めましょう。- 給湯器の設置年数
- 給湯器の保証期間
給湯器の設置年数
給湯器本体の寿命・耐用年数は約10年と言われているため、今使っている給湯器の設置年数が10年に近い場合は、不具合の起きた部分の修理をするよりも給湯器自体を交換してしまった方が良いでしょう。
10年近く経っており、なおかつ故障した場合、例えば修理を行なっても給湯器全体の寿命が近いため、別の箇所がまた故障してしまう可能性があり、結果として修理費用がかさみ、交換した方が安いというケースも考えられます。
また、製造から10年をすぎるとメーカー側で修理に必要な部品の保有期間が終わってしまうため、場合によっては修理をしたくても部品が存在しなく、修理することもできない可能性もあります。
ですので、給湯器を設置してから10年近い場合は修理よりも交換を検討し、例えば設置してから6年くらいの場合は修理などを考えたほうが良いでしょう。
給湯器の保証期間
給湯器には保証がついており、通常のメーカー保証はだいたい1年~2年の保証期間となっていますが、その他、業者独自の保証などもあり、その保証期間に給湯器が故障した場合は修理の方が良いでしょう。
保証を利用することで、修理にかかる費用が安くなったり、場合によっては無料になったりするケースもあります。
ただし、給湯器を故意に壊した場合など、故障は使用者に過失があると判断された場合、また自然災害による被害の場合は保証の対象外となってしまう場合がありますので、その点は注意が必要です。
しかし給湯器に不具合を感じたときには一度相談してみることをおすすめいたします。
給湯器交換の判断基準とおすすめのタイミング
給湯器の交換の判断基準は寿命といわれている10年が目安とされています。
10年の寿命は使用状況や環境によって前後するので、以下のような不具合が発生していないかも判断基準として確認してみてください。
- 給湯器のリモコンにエラー表示が出るようになる
- 運転中の給湯器から、普段聞いたことがない異音がする
- お湯の温度が熱くなったり、ぬるくなったりすることがある
- 時々、お湯にならないことがある
- 給湯器から水漏れしている
- 給湯器の外装下部の錆がひどくなっている
- 給湯器の排気口の周辺が黒くなっている
これらの症状は給湯器の経年劣化のサインなので、どれか一つでも当てはまるようであれば一度点検してもらうことをおすすめします。
給湯器には交換時期がある?
給湯器には目安となる交換時期があり、メーカーが定めている設計標準使用期間が「10年」となっているため、およそ10年が寿命だと考えて良いでしょう。 また製造されてから10年以上が経過している給湯器の場合、修理に必要な部品の製造も終わってしまうことも多く、部品が調達できないことが原因で修理をするのも難しくなっていきます。 そのため、以下のような症状が見られたら交換することも検討した方が良いかもしれません。寿命や耐用年数を知らせるサインとは?
設置から10年程度使用していると、さまざまな部品が経年劣化していき、故障することがあり、具体的には以下のような症状が出たら、給湯器の寿命の可能性があります。- 普段とは違う異音が聞こえる
- 異臭がする
- 水からお湯になるまでの時間が長い
- 給湯器から煙が出ている
- 給湯器本体にサビが出てきた