昨年より、給湯器の在庫不足が顕著になっており、いろんなブログやSNSで「給湯器の交換が1ヶ月待ち…」というような声を見ることが増えています。
実際、当サイトにも「数ヶ月給湯器が遅延する」「いろんなところに問い合わせても在庫が無いと言われる」などのメッセージを頂いており、多くの人が給湯器交換に困っている状態です。
そこで今回は、いろんな業者の給湯器の在庫状況を調査しました。
もちろん、業者が取り扱っている全ての在庫状況を知ることはできないため、現在使用している給湯器の在庫があるのかは業者に直接問い合わせる必要がありますが、目安になると思いますので、ぜひ参考にしてください。
目次
給湯器専門業者の給湯器の在庫状況
2022年5月現在、公式サイト等を調査した結果このような在庫状況となっています。
上記はあくまでも公式サイトでの記載や体験談などを基にまとめていますが、実際に自宅で使用している給湯器や、交換の際に希望している機種の在庫があるかは問い合わせてみないとわかりません。
そのため、在庫状況の詳細は各業者に問い合わせてみてください。
そもそもなぜ給湯器の在庫がないのか?
そもそも、給湯器の在庫が不足している要因としては以下のようなものが上げられます。
- 新型コロナウイルスによる影響
- 世界的な半導体不足による影響
- 冬場の需要の高まりによる影響
実際、国内の給湯器シェアの8割を占めているリンナイとノーリツでは公式サイトで納期遅延に関してを発表しています。
引用元:リンナイ
引用元:ノーリツ
新型コロナウイルスによる影響
新型コロナウイルスによって給湯器の部品を生産している工場が多くあるベトナムでロックダウンが起こったことにより、部品の製造が滞った影響で給湯器が不足しています。
ベトナムのホーチミン市では2021年7月9日より、ロックダウンが施行され、食料・食品・薬品及びその他必要不可欠なサービスの購入のみ外出が許されており、これ以外で外出した者には罰金が課せられるような措置が取られています。
今現在では新型コロナウイルスの感染抑制により、給湯器だけではなく様々な生産活動の回復が見られますが、給湯器の部品が生産できない間も給湯器自体の需要がストップしているわけではないため、2022年3月現在でも供給が追いついていない状態です。
世界的な半導体不足による影響
給湯器にも使われている半導体が世界的に不足していることが、給湯器の納期遅延を引き起こす要因の一つでもあります。
半導体とは電気を通す「導体」と電気を通さない「絶縁体」の中間の性質を備えた物質で、給湯器だけではなく、パソコンやスマホ、炊飯器や冷蔵庫、銀行のATMや自動車など様々なものに使われています。
半導体が不足している背景としても新型コロナウイルスが影響しており、テレワークの普及や巣ごもり需要の増加によって、半導体を使う製品の需要が高まった結果、世界的に半導体の供給が追いついておらず、不足している状態となっています。
半導体不足の解消については様々な意見がありますが、多くの半導体メーカーが製造ラインの強化を発表していることもあり、早ければ2022年の夏頃から徐々に解消し始めるのではないかという見解もあります。
冬場の需要の高まりによる影響
給湯器は冬場にトラブルが起きやすく、需要も大きく増えるため、もともと部品や半導体の不足によって生産が滞っているところに給湯器の需要が増えたため、納期に遅延が発生したと考えられます。
給湯器が冬場に故障しやすくなる要因としては以下のようなものがあげられます。
- 夏場より気温が低いため、お湯を作るためにパワーが必要になり、フル稼働する
- 低気温によって配管内の水が凍結する
給湯器は夏場と比較すると冬の方がお湯を作るためにパワーが必要になり、その結果トラブルが増えやすくなってしまうことや、配管内の水が凍結することに寄り、お湯が出ないだけではなく、配管にヒビや亀裂が入り、そこから水漏れが起こることもあります。
その結果、給湯器の修理や交換の数が増え、給湯器の在庫不足により拍車をかける結果となっております。
給湯器の在庫が復活するのはいつ?
結論から言うと、2022年の6月頃を目処に徐々に回復してくるのではないかと言われています。
半導体不足の影響はまだ解決されていないものの、ベトナムでは既にロックダウンが解除され、必要な部品の製造が始まっており、また春から夏にかけて給湯器の需要も落ち着いてくるからです。
とはいえ、絶対に6月を目処に状況が変わってくると断言できるわけではありません。
そのため、給湯器業者の中にはレンタル給湯器を貸し出しており、一時的にですがお湯が出るようにはしてくれる業者もいますので、希望してる給湯器の納期が未定の場合はそういった対策を取る必要があります。
納期が遅延している状況で給湯器トラブルが起きたらどうすべき?
給湯器トラブルが起きた場合、まずは給湯器業者に相談しましょう。
そもそも修理で解決できるような場合であれば、給湯器の納期が遅延していても関係がありませんし、交換が必要な場合でも、最悪の場合給湯器をレンタルすることでその場をしのぐことができます。
そのため、給湯器の動作が怪しいと思った場合は給湯器専門業者に相談し、修理が必要なのか、交換が必要なのかを見てもらいましょう。
交換が必要な場合は希望している機種があるのか、遅延しているのであれば納期はどのくらいになるのか、給湯器レンタルや中古の給湯器はあるのかを聞きましょう。
また、一つの業者だけではなく最低でも3社以上に渡って相見積もりを行う必要があります。
給湯器に限らず水まわり業者の中には、必要以上に高額な請求をしてくる悪質な業者も存在するため、そういった被害を避けるためにも相見積もりは必要です。