給湯器業者には悪質な業者が存在する
給湯器業者は数多く存在しますが、焦っていたり何も考えずに業者を選ぶと悪質な業者による詐欺・ぼったくり被害に遭ってしまうケースがあります。
本項では実際に発生した事例を紹介していきます。
ガス会社の代理店と嘘を付き点検をする
令和3年6月に兵庫県西宮市で、大阪ガスの代理店を装い、点検を行なう際に「給湯器の寿命なのですぐに交換したほうが良い」と持ちかけ、別の家でも同様の手口で手に入れた給湯器を使いまわし、お金を請求するという手口の事例がありました。
こういった、突然訪問をしてくるケースは悪徳業者の事例の中でも非常に多いです。
そのため、連絡無しで突然訪問してきた業者については基本的には対応をしないようにしましょう。
誇大広告を打つ
過去にSNS上で、「工事費合わせて5万円以下で給湯器を取り付けられます!」という投稿がありました。
給湯器の交換費用の相場から考えると、工事費込で給湯器を5万円以下で取り付けられるのは室内用の小型湯沸かし器くらいのものです。
給湯器自体は価格を左右する要素として設置場所や給湯器のタイプ、号数などがあげられますが、この投稿はあたかもすべての給湯器が5万円以下で設置できると錯覚させるような誇大広告でした。
このように、金額の安さを売りにして問い合わせを多く集め、施工を行って最終的に高額請求をしてくる悪質な業者も存在しますので、注意が必要です。
給湯器メーカーの違いによってどんな差がある?
リンナイやノーリツ、パロマなど給湯器を扱っているメーカーは多数ありますが、結論、メーカーによって給湯器の能力に差が出ることはあまりありません。
つまりどのメーカーも給湯器自体の基本的な性能や耐用年数、故障のしやすさや品質等に大きな差はないため、基本的にはどのメーカーを選んでも安心です。
そのため、メーカーを軸として選ぶ際には以下のような選び方をする人が多いです。
- 必要な機能を基準に、その機能が備わっているメーカーを選ぶ
- 好きなデザインの給湯器を販売しているメーカーを選ぶ
- メーカー全体の会社の規模感から信頼できそうなメーカーを選ぶ
- 他の住宅設備と同じメーカーを選ぶ
例えば、家族に高齢者や子供がいるから浴室内をモニターできる機能がほしい、帰ったらすぐにお風呂に入りたいからスマホで連携できるものが良い、などの生活をする中で生じる悩みや希望を叶えられるメーカーを選ぶ人が多いです。
ですので、メーカーを軸として選ぶ際は、どのような観点を重視するのかを意識し、それに見合ったメーカーの給湯器を選ぶと良いでしょう。
給湯器の修理と交換、どちらの方が良い選択?
給湯器を修理するか・交換するか悩んだ場合は以下の基準を意識して決めましょう。- 給湯器の設置年数
- 給湯器の保証期間
給湯器の設置年数
給湯器本体の寿命・耐用年数は約10年と言われているため、今使っている給湯器の設置年数が10年に近い場合は、不具合の起きた部分の修理をするよりも給湯器自体を交換してしまった方が良いでしょう。
10年近く経っており、なおかつ故障した場合、例えば修理を行なっても給湯器全体の寿命が近いため、別の箇所がまた故障してしまう可能性があり、結果として修理費用がかさみ、交換した方が安いというケースも考えられます。
また、製造から10年をすぎるとメーカー側で修理に必要な部品の保有期間が終わってしまうため、場合によっては修理をしたくても部品が存在しなく、修理することもできない可能性もあります。
ですので、給湯器を設置してから10年近い場合は修理よりも交換を検討し、例えば設置してから6年くらいの場合は修理などを考えたほうが良いでしょう。
給湯器の保証期間
給湯器には保証がついており、通常のメーカー保証はだいたい1年~2年の保証期間となっていますが、その他、業者独自の保証などもあり、その保証期間に給湯器が故障した場合は修理の方が良いでしょう。
保証を利用することで、修理にかかる費用が安くなったり、場合によっては無料になったりするケースもあります。
ただし、給湯器を故意に壊した場合など、故障は使用者に過失があると判断された場合、また自然災害による被害の場合は保証の対象外となってしまう場合がありますので、その点は注意が必要です。
しかし給湯器に不具合を感じたときには一度相談してみることをおすすめいたします。
給湯器の修理・交換にかかる費用の相場
給湯器に不具合が起きたとき、修理するか・交換するかによってかかる料金には違いがあります。また、どんな業者に依頼するかによって料金が変わってきます。
給湯器の修理にかかる費用の相場
下記が給湯器の修理における費用の相場です。- 外部の配管、水漏れに関する交換・補修の場合 総額8,000円~15,000円程度
- 水栓金具関係の補修の場合 総額12,000円~20,000円程度
- リモコンのみ故障、交換の場合 総額 15,000円~20,000円程度
- 給湯器燃焼系部品の修理 総額17,000円~33,000円程度
- 給湯器電装系部品の修理 総額6,000円~46,000円程度
- 給湯器安全装置の修理 総額7,500円~58,000円程度
- 給湯器水制御装置の修理 総額10,000円~35,000円程度
- 部品代:修理を行う際に使用する部品の代金
- 技術料・工事費:修理作業を行う場合にかかる料金
- 出張費:業者が自宅まで駆けつける際にかかる費用
- 点検費用:給湯器の状態をチェックし点検した際にかかる費用
- 廃材処分費:不要になった部品等を廃棄する際にかかる費用
給湯器の交換にかかる費用の相場
給湯器を交換した場合にかかる費用の相場は以下のようになっています。給湯専用 | 追い焚きアリ | 追い焚き+床暖房 | |
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従来型16号給湯器 | 60,000円~ | 90,000円~ | 180,000円~ |
従来型20号給湯器 | 70,000円~ | 110,000円~ | 190,000円~ |
従来型24号給湯器 | 70,000円~ | 120,000円~ | 200,000円~ |
エコジョーズ16号 | 100,000円~ | 130,000円~ | 200,000円~ |
エコジョーズ20号 | 120,000円~ | 150,000円~ | 210,000円~ |
エコジョーズ24号 | 130,000円~ | 150,000円~ | 220,000円~ |
エコキュート | ― | 300,000円~ | 300,000円~ |
エコワン | ― | 600,000円~ | 600,000円~ |
※工賃コミの総額目安です。 |