給湯器が壊れてしまった際に必要なのは、給湯器の修理や交換にかかる費用の相場や業者の選び方等の”知識”です。この記事では給湯器メーカーに勤める知人の監修を得た上で、給湯器本体や業者の選び方、費用の相場等を、実体験を交えながらご紹介します。
目次
給湯器交換の費用と相場一覧
給湯器はタイプや機能、給湯能力などによって本体価格が違います。そこで給湯器交換の相場と費用を簡単に表にしてみましたので、参考にしてください。
給湯専用 | 追い焚きアリ | 追い焚き+床暖房 | |
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従来型16号給湯器 | 60,000円~ | 90,000円~ | 180,000円~ |
従来型20号給湯器 | 70,000円~ | 110,000円~ | 190,000円~ |
従来型24号給湯器 | 70,000円~ | 120,000円~ | 200,000円~ |
エコジョーズ16号 | 100,000円~ | 130,000円~ | 200,000円~ |
エコジョーズ20号 | 120,000円~ | 150,000円~ | 210,000円~ |
エコジョーズ24号 | 130,000円~ | 150,000円~ | 220,000円~ |
エコキュート | ― | 300,000円~ | 300,000円~ |
エコワン | ― | 600,000円~ | 600,000円~ |
※工賃コミの総額目安です。 給湯器は種類が豊富で、タイプによって費用・相場が5万円~70万円まで大きく変動します。 しかし、そもそも今使っている給湯器のタイプや、一体どれが自分にマッチする給湯器なのかをまず把握しなければ、価格を比較することもできません。 上記の表に加えて、設置場所による違いも加味したタイプ別の費用・相場の詳細を掲載していますので、ご自身の家庭に合うタイプをタップして開いてみて下さい。
- 16号 従来型給湯器 5~8万円
- 20号 従来型給湯器 7~13万円
- 24号 従来型給湯器 7~15万円
- 16号 エコジョーズ給湯器 10~12.5万円
- 20号 エコジョーズ給湯器 11~17万円
- 24号 エコジョーズ給湯器 12~18万円
- 16号 従来型給湯器 7~9万円
- 20号 従来型給湯器 8~10万円
- 24号 従来型給湯器 9~12万円
- 16号 エコジョーズ給湯器 12~18万円
- 20号 エコジョーズ給湯器 14~19.5万円
- 24号 エコジョーズ給湯器 15~20万円
- 16号 従来型給湯器 12~17万円
- 20号 従来型給湯器 14~20万円
- 24号 従来型給湯器 15~23万円
- 16号 エコジョーズ給湯器 13~20万円
- 20号 エコジョーズ給湯器 15~23万円
- 24号 エコジョーズ給湯器 17~27万円
- エコキュートの導入費用 37~50万円
- エコワンの導入費用 60~72万円
- 16号 従来型給湯器 15~21万円
- 20号 従来型給湯器 16~24万円
- 24号 従来型給湯器 17~26万円
- 16号 エコジョーズ給湯器 12~20万円
- 20号 エコジョーズ給湯器 17~23万円
- 24号 エコジョーズ給湯器 19~28万円
- エコキュートの導入費用 37~50万円
- エコワンの導入費用 60~72万円
- 16号 従来型給湯器 18~21.5万円
- 20号 従来型給湯器 19~23万円
- 24号 従来型給湯器 20~26万円
- 16号 エコジョーズ給湯器 20~25万円
- 20号 エコジョーズ給湯器 22~30万円
- 24号 エコジョーズ給湯器 23~35万円
- エコキュートの導入費用 37~50万円
- エコワンの導入費用 60~72万円
- 16号 従来型給湯器 19~25万円
- 20号 従来型給湯器 20~24万円
- 24号 従来型給湯器 23~25万円
- 16号 エコジョーズ給湯器 21~30万円
- 20号 エコジョーズ給湯器 22~33万円
- 24号 エコジョーズ給湯器 23~35万円
- エコキュートの導入費用 37~50万円
- エコワンの導入費用 60~72万円
- 給湯専用……お湯は出ますがお風呂に追い焚き機能が無く、お風呂へお湯を張る際に手動で湯栓の開け閉めが必要。
- オート……追い焚き機能があり、リモコン操作で湯張りが可能。保温機能は手動。
- フルオート……追い焚き機能があり、リモコン操作で湯張りが可能。湯が冷めると設定温度まで自動で追い焚きし、保温もオート。
給湯器交換について業者の公式サイトを見ると、キャンペーン等で給湯器本体価格から65%OFF!とか80%OFF!と言う風に割引されていますが、この割引の価格自体には、実は何もウソ偽りはありません。 実は様々な業者で給湯器の本体価格の値引き率をアピールしているのですが、そもそもそれだけ割引が出来るのは給湯器業者が大量入荷や人件費・広告費削減などによりコストを抑えているからです。ですので基本的に給湯器は業者が提示する卸値とリンナイやノーリツなどのメーカーが提示する定価との価格の乖離が激しい商品という事は覚えておきましょう。
給湯器交換の見積もり内訳 本体以外の料金は?
給湯器交換にかかる費用には以下のようなものが含まれます。- 給湯器(+リモコン)の本体価格
- 工事費用
- その他設置に必要な付属品(カバーやアダプターなど)
給湯器自体はDIYでの設置(ガス管への接続)は国家資格を持つ人でなければやってはいけないため、上記で紹介したような項目全てを合算した値段を「パック料金」としてサイト上に表示している業者が非常に多いです。
ネット系給湯器交換業者は、メーカーやホームセンターと違い基本的には給湯器本体を正規価格よりもある程度割引して販売しており、その割引率は業者によって違いがあります。
また、給湯器本体の価格だけではなく施工にかかる作業費なども違いがあるため、同じ値段でも業者Aよりも業者Bの方が安いということはよくあることですので、給湯器交換を依頼する前には、複数の業者で相見積もりを行い、値段の差がどのくらいあるのかを確認しておきましょう。
ちなみに、給湯器交換にかかる費用や各業者で実際にかかる工事費などはこちらの記事にまとめてありますので参考にしてください。
参考記事:給湯器交換にかかる費用は?各業者でかかる工事費をまとめて紹介
自分に最適な給湯器はどうやって選ぶ?
最適な給湯器を選ぶためには、今住んでいる環境を考える必要があります。- 一緒に暮らしている家族は何人か
- 2ヶ所同時にお湯を使うことがあるか
給湯器の交換にかかる値段ももちろん大事な要素ですが、上記のようなポイントは必ず意識しておくとともに、エコジョーズやエコキュートなどに交換するという選択肢も視野に入れておいたほうが良いでしょう。
最適な給湯器を選ぶための手順とポイントを下記ページで解説していますので、実際にどの給湯器を選ぶべきか分からないという方は是非とも参考にしてみて下さい。
参考記事:あなたにマッチする給湯器は?給湯器の選び方とタイプ別費用・相場
10業者に給湯器交換の見積もりを依頼!
※送付してもらった見積書画像
給湯器だけではなく例えば買い物をする時には他のお店・他の商品と比べて検討することは多いと思いますが、それは給湯器も例外ではなく、交換するにあたり複数の業者で検討し一番良いと思う業者に依頼する場合が多いです。
相見積もりを取ることで本当に信頼できる業者に依頼できますので、ここからは実際に私が業者を比較・検討したとき実体験に基づく内容をご紹介します。
ちなみに、給湯器自体はメーカーによって機能・性能に違いはほとんどありませんので、以下の条件の給湯器で交換を依頼しました。
- 設置タイプ:壁掛け式
- 号数:24号
- 従来型の給湯器
- 追い焚き機能無し
- 給湯器メーカー
- ガス会社
- 住宅リフォーム系の会社
- ホームセンター
- 給湯器交換専門業者
給湯器メーカーの場合
リンナイやノーリツなど、給湯器を作っている給湯器メーカーを調査してみたところ、給湯器メーカーは割引が少なく保証も少ないといったケースが多いようで、給湯器の交換工事をメインにしているわけではありませんでした。 信頼はできる依頼先ではありますが、お金が多くかかるため、一旦ここはなしとしました。ガス会社の場合
次にガス会社ですが、ガス給湯器の号数を変える場合にはガスの供給能力の問題から、場合によってはガス会社に連絡する必要がある(基本的には不要)という記事がありました。それであれば確かにガス会社に頼んだ方が何かとスムーズなのかなと思ったものの、プロパンガスを使用していた我が家の場合、ガス会社が小さいところで、ホームページすらありません。
勿論、給湯器交換に関する情報もないため、知人のツテでもない限り、このご時世でネットに何も情報が記載されていないのは怖いので、これも選ぶ理由がありません。
また、我が家は埼玉県と東京都の中間なので一応、東京ガスにも電話をしてみたものの、コールセンターでは「見積もりは分からない」と言われライフバルという営業所に掛けて欲しいとなりました。
しかし、営業所へ掛けても「一度現地を見てみないと価格は分からない」と言われてしまい、大手の小回りの利かなさを痛感したのでこちらもパス。
ちなみにガス会社に関してはホームページ内に給湯器についての記載はありますが、どちらかというとガスコンロ等のガス機器の中の一つといった感じで給湯器についてが簡単にかかれているため、詳細は電話してみないとわからないようです。
ホームセンターの場合
現地調査が必要なのはホームセンターも同じで、見積もりの目安は貰えたものの調べていくとどうやらこちらも価格はお高め。 ホームセンターの場合は実際に店舗に行くことで給湯器の実物を見ることはできますが、店員の方は給湯器のプロではないので、詳しい話は聞きにくい印象でした。 そのため必然的にネット上のリフォーム系会社か専門業者さんから選ぶ事になりました。リフォーム系会社の場合
どちらも給湯器の本体価格も明示されていますし、工事費用も明確。ここまでは共通していたのですがリフォーム系の会社の多くが、本来工事に必要な資格について明示していませんでした。 調べていくと給湯器交換にはガスや電気の資格が必要である事、リフォーム系の会社はそういった資格を持っていないスタッフにも工事をやらせているケースが多い事などが分かりました。 〇〇年の実績と技術で安心!!というのはどこでも謳える話ですが、肝心の資格の明示がない…… ガス機器や配管の工事をお任せするなら、さすがに信用できる人が良いよねということになり、必然的に専門業者さんの中から選ぶ形になりました。給湯器専門業者の場合
まずは電話で相談してみようといくつかの給湯器専門業者に電話を掛けてみました。
電話で相談したほとんどの業者はとても丁寧な応対で、症状や今使っている給湯器の型番などを伝えると、概算の費用を教えてくれました。
ただし中には、24時間対応を謳っているのに電話が繋がらなかったり(折り返しもなし)、HP上の価格と違う金額を提示されたり、はたまた東京ガスのように見てみないとわからないから見積もりよりも先に工事日を決めてくれ、なんて業者さんも……
私の知識不足もあったのですが、ちょっと電話だと埒があかなそうな業者さんもいたので、電話対応の良かったいくつかの業者さんに加え、ネット上で無料見積もりを行っている業者さんへも問い合わせを送りました。
このように、給湯器の交換をしてくれる業者はいくつもあり、その詳細はこちらの記事でもご紹介しているのでぜひ参考にしてください!
>給湯器の交換はどこに頼む?7つの依頼先の特徴と頼む際のポイント
ネット上の見積もりは利便性抜群
※ネットでもらった見積りの画像
給湯器交換のネット上で見積もりが出来るところは、その多くが写真添付を求めているところだったので、スマホで給湯器まわりの写真を撮って見積もり依頼をすると、続々と費用詳細が届きました。 今回の「壁掛け式・24号・従来型・追い焚き機能無し」の10社見積もりの費用は、
他の業者さんでは、こちらの見積もり依頼に対して、金額提示のみか「その後いかがですか?もう決めましたか?」という営業電話が基本だったE社の対応には好感が持てました。
結局、修理が難しく交換する必要があるという事で、ならば対応が丁寧で好感が持てるその業者さんにお願いしようと思ったのです。
それに、他の業者には割引サービスみたいなのはあまりないのですが、E社さんは、 「Web割、作業料金から3000円割引!」 という文言がホームページにあったので割引価格でお願いする事が出来ました!
また、話の中で私たちの家庭であればエコジョーズを使うよりも従来型の給湯器の方が良いとのアドバイスも頂き、そういった案内も他社ではなかったので最終的にE社さんに決定しました。
施工当日
その業者さんの営業所から私の自宅まではそこそこ距離があったのですが、
土曜日の午前中指定ながら、しっかり時間通りに担当のスタッフさんが到着。 当日はまず、既存の給湯器を一緒に確認し、新しい給湯器本体、工事の内容を一通り詳しく説明して頂きました。
対応も説明の内容も丁寧だったので全く不安はなく、工事費用も事前に提示して頂いた金額の通りという事でそのままサイン。工事を行ってもらいました。 その間は特にやる事もなく。リモコンの交換で室内にあがってもらうのですが、その時も家を汚さないよう細かな気遣いもしっかりして頂き、非常に好感が持てました。
・・作業は1時間半ほどで終了。
施工を終えて
これが施工前の給湯器の画像です。
そしてこちらが施工後、新しい給湯器の画像です。
改めて本体・リモコンなどの操作方法と工事箇所を一つずつ確認していき、料金をお支払いして終了です。
以上の流れで無事、我が家のお湯が復活!心なしかお湯が出るまで早くなったようにも感じ、妻も満足しています。保証もついているので、もしトラブルがあってもここならしっかり対応してくれるだろうな、という安心感も得られて大満足でした。
工事の前後で、少し担当の方と話したのですが、どうやら給湯器交換はリフォーム系の会社は勿論、専門業者の中でも無資格のスタッフに工事を行わせるところがかなり多いようで、同じ業者としてはすごく残念と仰っていました。
ガス関係の工事を無資格でなんて考えられない、と驚きましたが、価格競争の流れと一般の方がその辺りに無知なのをいい事に、無資格スタッフによる工事が横行しているそうです。
との事。私はたまたま夏場の交換だった事と製品が一般的なタイプだったので、何の問題もなく交換することができ、何よりE社は水道局に認められている業者である点や実際の一連の対応を見て、30年近くの実績は伊達では無いと実感。
正直よく知らなかった給湯器交換に関して、ここまで辿り着くのには少し骨が折れましたが、適当にお願いしていたらお金を損するだけでなく交換が終わった後に何か起きた際、トラブルが起きたかもしれません。
そのぐらい、各社の対応には差がありましたし、その中からとても信頼できる業者さんと出会えて良かったです。
普段中々しない給湯器交換が必要になった際に、納得のいく工事が出来るよう皆さんの参考になればと思います!
私が実際に依頼した業者はこちら!
画像引用:イースマイル
株式会社イースマイルの特徴
テレビCMでもよく見かけ、安心感のある給湯器交換業者です。24時間365日受付対応で、最短20分で駆けつけてくれる対応力は非常に魅力的です。実際にこちらの業者に施工を依頼しましたが、受付スタッフの対応から、作業スタッフの対応まで、非常に親切丁寧で信頼できます。給湯器交換は決して安価ではないので、クレジットカード払いにも対応してくれていてとても助かりました。拠点も全国に38箇所あるようなので、どのエリアから依頼しても比較的迅速に対応してくれると思います。
⇒2度目の給湯器交換体験記はこちら見積もりは複数社から取る方が良い
給湯器の費用はタイプや交換時期によって一概に〇〇社が安い!と言い切れるものではありません。管理人の実際の経験上でも、1回目と2回目では費用が違う業者もいました。 ですので、費用を抑える為には相見積もりを取るのが基本です!下記ではそれぞれの県で給湯器交換ができる業者の一覧を掲載していますので、お住まいの都道府県の業者をチェックしてみてください。北海道・東北地方 | |
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北陸・甲信越地方 | |
関東地方 | |
東海地方 | |
関西地方 | |
中国地方 | |
四国地方 | |
九州・沖縄地方 |
給湯器の種類・タイプには何がある?
給湯器には本体のエネルギー効率の違いとして以下のタイプがあります。- 従来型(ガス給湯器)
- エコジョーズ(高効率ガス給湯器)
- エコキュート(電気式給湯器)
- エコワン(電気・ガスのハイブリッド給湯器)
- エネファームやエコウィル(ガス・石油複合+発電)など
ガス給湯器 従来型・エコジョーズとは
『従来型』『エコジョーズ』という給湯器は、最も普及しているガス式の給湯器で、どちらも見た目はほぼ同じです。
エコジョーズの方がガスの使用量を削減でき、毎月のガス代を減らせますが、導入費用はやや高くなっています。
参考記事:『エコジョーズ』導入費用・相場、ランニングコスト比較まとめ
エコキュートとは
ヒートポンプ式とも呼ばれる電気式給湯器がエコキュートです。 エコキュートはガスは全く使わない事、電気代が安い深夜にお湯を沸かし、ランニングコストを節約することができます。 エコジョーズと比べてもランニングコストは低いのですが、以下のような特徴があります。
- イニシャルコスト(初期投資)が高額(37万円~50万円)
- 電装部品が多く、故障時の修理費用が高額
- お湯を貯める貯水槽があり広い設置スペ-スが必要でマンションはほぼ導入不可
- 貯めたお湯が切れる、湯温が下がる場合がある
エコワンとは
エコワンは、電気とガスの両方を効率よく使用するハイブリッドタイプの給湯器です。
他の給湯器と比べるとエコ効率の高く、エコキュートより更にランニングコストを抑える事ができます。
一方、導入費用が高額(60~72万円程度)で、導入実績も少ない事から、耐用年数や今後の故障率などについて明確なデータが無く、まだまだこれからの給湯器と言えます。
参考記事:『エコワン』の導入費用や相場、ランニングコスト比較まとめ
給湯器の種類はどう選ぶ??
給湯器のタイプを選ぶ上で大切なポイントは、導入費用とランニングコストを比較してどれが得かを見極めることです。 その為には、それぞれのタイプ別相場とご自身の家庭の光熱費を把握した上で見極めなければなりません。 そこで、下記では質問に回答していく事で自動であなたに最適な給湯器が分かるよう、チャートをご用意しましたので、是非ともご利用下さい。
- Q1
- ご自宅はオール電化ですか?
給湯器の設置場所はどこ?
給湯器の設置場所には主に以下の4通りがあります。- 屋外壁掛けタイプ
- 屋外据置タイプ
- マンション用パイプシャフトタイプ(PS式)
- 室内用小型湯沸かし器
屋外壁掛けタイプ
一戸建て、マンションどちらでも使われる一般的な設置場所です。 ベランダや勝手口などを出たところの壁面に固定して設置されています。
屋外据置タイプ
一軒家によく見られるタイプで、地面に置かれた状態で壁と本体を器具でつないで固定されています。 台座などを敷き置き場所をフラットにする施工もあります。 エコキュートやエコワンなどの高効率型給湯器はほぼこの設置方式です。
マンション用パイプシャフトタイプ(PS式)
マンション、アパート等の集合住宅向けのタイプで、玄関横に給湯器が収納される形で設置されているのがPS式と呼ばれるタイプです。
室内用 小型湯沸かし器
台所や浴室専用など、限定的な給湯のみを行う、室内に設置されている給湯器のことを一般的には小型湯沸かし器と呼びます。
設置場所は変えられない
給湯器の設置場所は、ガス管や水道管との関係から変更することが出来ません。 給湯器の交換を行う際には、設置場所を把握しなければ給湯器の種類が選べませんので、まずは自宅の給湯器がどこに設置されているのか、しっかりと把握しましょう。 もしも設置場所を変えたい、床暖房(温水暖房)を新たに導入したい、といった場合には大掛かりなリフォームが必要となり、リフォーム会社に依頼する必要があるかもしれません。給湯器交換業者を選ぶポイント
ネット系の給湯器交換専門業者を選ぶ時は以下のようなポイントを意識しましょう。
- 実績や口コミなどの評判
- 見積もりやキャンセル料
- アフターサービスや保証
- スタッフの対応
- 対応スピード
- 対応エリア
給湯器に限らず、水まわりのトラブルに関しては以前より悪質な業者による高額請求の被害が多発しています。 そのため、「費用が安い」という点も大事だとは思いますが、給湯器本体の価格や工事を含めた費用だけを見て決めるのはやめ、しっかりと信頼できる業者を見極めてください。
実績や口コミなどの評判
どのような工事に対応しているのか、どれくらいの施工を行ってきたのかも判断材料のひとつです。 これまでに多くの実績がある会社はそれだけ知識や技術があるといえるでしょう。 また、口コミを確認することで実際に行う作業のイメージやその業者の評判を確認することができます。 ただし、口コミに関しては業者自体が他の業者をわざと悪く言う、もしくは自分の会社を良く見せるための信憑性のない投稿があるのも事実です。
そのため、口コミサイトなどに投稿されているソースのない、匿名で文章のみで投稿されているような口コミに関しては参考程度に見ておくと良いでしょう。
見積もりやキャンセル料
HP上に明確な料金が記載されている業者は信頼度が高いです。しかし〇〇円~と記載している業者もあるため、実際に問い合わせて確認するようにしましょう。 また、その際に明確な料金の説明があるか、見積もり後のキャンセル料は無料かどうかという点でも、信頼できる業者かどうかを見極められます。 近頃は悪徳業者に騙されたといったケースもあるため、見積もりや追加料金がかかるか、キャンセル料は無料かなど、料金については「作業前」に必ず確認しましょう。
アフターサービスや保証
メーカー保証は1~2年ですが、設置後に万が一故障してしまった場合、決して安くはない交換費用がかかってしまいます。 そんな時に給湯器本体や取付工事に長期保証をつけている業者なら安心です。 このアフターサービスや保証についても業者によって違いがあります。
そのため、見積もりを依頼した際にアフターサービスや保証にはどのようなものがあるのかを確認し、例えば保証期間が長くても、有料オプションであるという可能性もあるので、そこにどのくらいの費用が発生するのかも必ず確認しましょう。
スタッフの対応
実際に問い合わせた際のスタッフの対応も業者選びのポイントのひとつです。 私自身も業者を選ぶ決め手となった部分ですが、親身になって話を聞いてくれるか、分かりやすく丁寧に説明をしてくれるかなども気にして、信頼して任せられる業者に依頼したいですね。 例えば、電話で見積もりを依頼する際に、作業の流れやかかる費用、わからない事を質問した際にスムーズに答えられるかを見極めるのも有効です。 複数の業者に電話し、スタッフの対応を比較することで、自分が信頼できるという業者を選ぶ要素になると思うので、できれば電話で見積もりを依頼することをおすすめします。
対応スピード
問い合わせからどのくらいの時間で駆けつけてくれるのかも、業者選びにおいては重要なポイントになります。 24時間365日体制で受け付けていても、タイミングによってはすぐに作業スタッフを手配できない場合も可能性もあり、駆けつけ時間が長ければ長いほど、トラブルでお湯が出ないなどの時間も長くなり不便ですよね。 例えば冬場の給湯器トラブルではできるだけ急ぎの対応をしてほしいと思う人も多いと思います。 もちろん、夏場でもできるだけスピーディーな対応をしてくれるに越したことはありませんが、問い合わせ時の状況によっても違うため、迅速に対応してくれる業者を探してみましょう。
対応エリア
まず交換・設置を依頼する場合には、ご自分の住所が対応エリアに含まれているかを確認しましょう。 問い合わせをしてもエリア外だと対応してくれない、または追加料金がかかってしまう場合もあるので注意が必要です。 特にネット系業者では全国対応ではないというところも少なくありませんので、見積もりを依頼する前にあらかじめホームページ上で確認しておきましょう。
戸建てとマンションの給湯器交換比較
戸建てにお住まいの方が給湯器交換をする場合と、マンションにお住まいの方が給湯器を交換する場合、「設置場所」を気にする必要があります。 言い換えると、設置場所の制約さえ守れば、その後の給湯器の選び方は戸建てもマンションも違いがありません。
戸建てとマンションの設置場所の違い
戸建てとマンションで設置場所が違う理由としては、その家主が所有する面積にあります。 戸建ての方は隣家と距離があり、建物と塀の間にスペースが空いているイメージをしてもらえると分かりやすいかと思いますが、その空いたスペースに給湯器を設置することが可能です。 しかしマンションの場合、共有スペースに給湯器が設置されている事もあるため、戸建てと比較するとスペースに限りがある場合が多いです。
また、マンションタイプでよく取り入れられているPS式には複数のタイプがあり、例えば、扉内に設置されているタイプやその中でも排気するパイプがどちらに伸びているかでまた違いがあります。 そのため、マンションにお住まいの方で給湯器交換を考えている方は、今使用している給湯器のタイプをしっかりと把握する必要があります。
マンションの場合はエコジョーズに注意!
マンションの方が自宅の給湯器をエコジョーズにすると、場合によっては交換のコストの方が高くつく可能性があります。 エコジョーズとは、従来の給湯器よりも少ないガス使用量で給湯できる省エネ性の高い給湯器で、マンションの方も導入したいという人も少なくありません。 しかし、マンションのPS式で給湯器を設置している場合、ドレン排水工事を行う・三方弁ユニットを取り付けるために別途費用が発生することがあります。
その結果、トータルでコストを考えて見ると設置の方が高くついてしまうケースや、工事ができずにエコジョーズにすることができないケースもあります。
賃貸の場合は?
賃貸の場合は、そもそも給湯器を交換することができません。
なぜなら、初めから、備え付けられている給湯器はそもそも借主の物ではなく貸主の所有物です。
そのため、例えば故障し交換が必要になった場合、その費用は貸主側が支払うことになりますが、交換業者や給湯器の種類などは指定することができません。
マンションの給湯器交換についてはこちらの記事でもご紹介していますので参考にしてみてください。
「分譲・賃貸 マンションの給湯器交換 費用や手順 まとめ」
給湯器の号数とは
引用:マイナビニュース
給湯器を選ぶ際に見かける号数というのは、簡単に言えば給湯器のパワー・お湯の供給能力を指します。 一般家庭で使われているのは主に16・20・24号の3種類です。 16号未満のタイプは、小型湯沸かし器など室内設置の部分的な給湯に使用されている物、24号を超えるタイプは業務用や大邸宅などの限られたケースで採用されています。 具体的な違いは以下の通り。- 16号……シャワーを使っている際に他の箇所でのお湯の使用が出来ない(1~2人暮らし向け)
- 20号……シャワー+1箇所でお湯を使用可能(2~3人暮らし向け)
- 24号……シャワー+2箇所でお湯を使用可能(3~5人暮らし向け)
給湯器とリモコンの関係や性能差とは
主に台所やお風呂場などの壁に設置され、主に浴槽へのお湯張り、温度調節などに使われるのがリモコンで、主に3種類のタイプがあります。
オート・フルオートはお風呂に「追い焚き機能のある」家庭用で、給湯専用は「追い焚きが無い」家庭用だと思ってください。
オートは湯張りボタンワンタッチでお湯が溜まれば自動でストップするタイプです。
フルオートはオートの機能に加えて、浴槽からお湯が減っている時に自動で湯張りをし、常に一定量を保つ機能があるタイプです。
給湯専用は湯張りの際、自分でストップしないと出っぱなしになり、お風呂の追い焚き機能が無いタイプです。
リモコンのその他の機能としては、台所とお風呂場で通話が出来るものや、健康機能(体脂肪率計測・消費カロリー表示など)、高齢者のヒートショック対策の見守り機能、と付加価値のついている物も多数販売されています。
参考記事:給湯器のリモコンの関係や機能とは?
リモコンと給湯器はセット 適合に注意
給湯器のリモコンには様々な機能がありますが、給湯器は本体とリモコンの適合が細かく分かれていて、リモコンの使い回しはほぼ出来ません。
これは専門業者の方も明言しています。給湯器交換する際、使い慣れた古いリモコンは再利用(使い回し)したいという声もたまにいただきます。 しかし、基本的に「給湯器とリモコンはセットで交換する」と考えた方が良いでしょう。 給湯器とリモコンは(それぞれ単体で売られているものではありますが)セットで買うからこそメーカーの保証がつきます。 また、リモコンに新機能が追加されていることがあり、リモコンを交換しないと給湯器が使えない、なんてこともあるのです。給湯器交換を業者へ依頼した場合、必ず給湯器本体とリモコンはセットで交換となりますが、もしもリモコンに付随する機能でコレが欲しい!という物があれば対応している給湯器本体を選ぶ必要があります。引用:福田設備
給湯器のメーカーによる違い
給湯器メーカーで代表的なものとして上げられるのが、「リンナイ」「ノーリツ」「パロマ」「パーパス」「長府製作所」です。
また、エコキュートなどの高効率型給湯器にはパナソニックやダイキン、東京ガスなども参入しています。
メーカーごとの主な違いはデザイン面とリモコンの付随機能です。
従来型・エコジョーズ・エコキュートなどの給湯方式に関する構造は基本的にどのメーカーでも同じで、光熱費に直結する部分ではメーカー差はほぼありません。
細かい機能は必要ないという方は、メーカーよりも従来型・エコジョーズ・エコキュートといったエネルギー効率の性能差で選ぶのが費用を抑えるコツで、メーカー指定をしてまで拘る必要性は少ないです。
参考記事:給湯器メーカーの特徴まとめ「リンナイ・ノーリツ・パロマ・パーパス・長府製作所」
給湯器の寿命や耐用年数 修理と交換時期の目安は?
給湯器は一般的な寿命は10年程度と言われています。
使用頻度や環境によっても変わる為、15年以上使えるケースもありますが、おおよそ10年を過ぎたら交換時期ということは覚えておきましょう。
ちなみに、メーカーによって寿命・耐用年数の長さが変わるということはありませんので、その点はご安心ください。
今使っている給湯器の調子が悪くなってきたと感じた時に、修理に出すべきか、新しい給湯器と交換すべきか迷う人も多いと思いますが、下記の記事を参考にして考えてみてください。
参考記事:給湯器の耐用年数・寿命と交換時期
給湯器のよくある故障と症状とは?
給湯器の故障で良くあるのは下記の症状です。
- お湯が出なくなる ⇒ お湯が出ない!給湯器トラブル 業者を呼ぶ前のチェックポイント
- 凍結してしまう ⇒ 給湯器 凍結防止の予防策・凍ってしまった時の対処法のまとめ
- 異音がする ⇒ 給湯器のうるさい異音の原因と対処法は??
- 水漏れしている ⇒ 給湯器の水漏れ 原因と対処法
給湯器交換のよくある質問
管理人
監修者
液化石油ガス整備士(国家資格)保有
給湯器に関する正しい知識や業界事情、裏情報などの情報提供。